熊本城の石垣は加藤清正の傑作

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「天守閣なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです」

と言ったかどうかは知りませんが、城の復元で天守閣ばかり注目してしまうのは日本人の悪い癖。城の真髄は石垣にあり、それがすべてと言い切っても過言ではありません。ということで日本の三大名城のひとつ、「熊本城」の石垣です。特に小天守の石垣(写真左側)はまさに壁、垂直といっていいでしょう。

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うぉーーー、こんなところ登りたくなーい。なにせ上からは石が落とされるという、クレイジークライマーもびっくりな仕組みです。

さらによくみると明らかに石垣よりも天守閣の方が大きいという構図。石垣にどっかと載った天守閣はねずみ返しの構造もとっていて、まさに難攻不落です。しかしこの熊本城、築城が1600年代だったのですが、実際に戦場となったのは西南戦争。つまり250年以上たってはじめてその真価を発揮し、篭城した政府軍(勝てば官軍ですけど)を薩摩軍が攻め落とせなかったという逸話が残っています。

熊本城 - Wikipedia

西南戦争では政府軍の重要拠点であると同時に西郷軍の重要攻略目標となる。西郷軍の総攻撃2日前、1877年(明治10年)2月19日午前11時40分から午後3時まで原因不明の出火で大小天守など多くの建物(同時に30日間の米、城下の民家約千軒)を焼失した。田原坂の戦いを含む激しい攻防が行われたが、熊本城は司令官谷干城の指揮の下よく攻撃に耐え、ついに撃退に成功した。なお、この戦いでは武者返しが大いに役立ち、熊本城を甘く見ていた西郷軍は、誰一人として城内に侵入することができなかったという。

この天守閣はこの西南戦争時、戦火ではなく不審火にて消失するという憂き目にあいます。色々な説がありますが、不退転の決意をし、士気をあげるために政府軍自らが火をつけたという話です。

そんな熊本城ですが、なかなか見に行くことはできません。しかも天守閣は鉄筋コンクリートによる復元。内部構造はまさにビルで、外見だけがそれっぽくなっているハリボテといっていいでしょう。

そこでそんなあなたにお勧めなのが、じゃーん。


「熊本城プラモデル!」

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(1/150スケール精密模型 神瞰・熊本城[大天守/小天守] GSIクレオス 2009年2月発売予定)

5層の内部構造を緻密に再現した熊本城の天守閣キットです。しかも組み立ててからもこの5層構造を分離して、内部を見ることができるという気配りっぷり。まさに城マニアの心がよくわかってます。

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とりあえず子供に「熊本城かっていい?」といったら許可が得られました。が、「置く場所がない!」と奥様に即座に却下されましたが・・・

いつかは自分のお城を持ちたいものです。

【関連リンク】
熊本城公式ホームページ

熊本城 - Wikipedia

DXゴールド城 熊本城 1/350
DXゴールド城 熊本城 1/350

デラックスゴールド城って、どういうこと・・・??