内藤多仲博士はフリーハンドで東京タワーを設計

最近は新東京タワーができると話題ですが、われわれの世代にはやっぱり「東京タワー」といえばこちら。ゴジラに潰される方です。

DSC_7416

さて先日、この東京タワーの設計図を撮影する機会を得ました。その設計図とはこれです!

手書き設計図

おいおいおーーーーいっ!と突っ込みたくなるほど大雑把な図。しかし頂点にはきちんと332mと設計当時の高さがすでに記載されてます。さらに・・・

DSC_7489

こちらにはよくみると各大型台風による風速が記載され、例えば室戸台風では風速45m/secを記録したことがかかれ、振動によるたわみのグラフまで描かれています。手書きではありますが、内容は実に深いです。

この設計をてがけたのが内藤多仲博士。「耐震構造の父」と呼ばれ、日本全国の有名な塔の設計をしています。

内藤多仲 - Wikipedia

名古屋テレビ塔(1954年)
さっぽろテレビ塔(1957年)
東京タワー(1958年)
通天閣(二代目)(1956年) 

各種電波塔も設計していますから、日本のテレビ放送をも支えた、「テレビ放送の父」といってもいいかもしれませんね。

[Amazon]

タワー―内藤多仲と三塔物語 (INAX BOOKLET) (INAX BOOKLET)
建築・都市ワークショップ 今藤啓 石黒知子
4872758366


p.s.

本当の設計図はこちら。日建設計によるものですが、きちんとしてますね(当たり前ですが)。

DSC_7486
DSC_7496