MINI Clubman Cooper (6AT)を試乗しました

乗ってみて二度びっくりしたとはこのことです。

DSC_1936

今回「MINI Clubmanの試乗車がご用意できました」ということで、早速乗ってきました。

今回はターボなしのCooper。ターボなしだから鈍重だろうと予想してアクセルを踏み込んでみたら、なかなかの鋭いダッシュ力を見せるじゃないですか。オデッセイに乗っていたからというのもありますけど、軽快というか、力強さを感じました。エンジンも軽く5000回転位まで吹け上がり、大人3名、子供1名のフル乗車でも難なく走れるのには正直予想以上でした。とてもスポーティです。

ハンドリングはというと先日分からなかったものの、今回若干手ごたえが甘いというか、パワステっぽい感触に気付きました。ダイレクト感が薄いといったらいいのでしょうか、Audi A3 Sportbackと比較すると明らかにA3の方がダイレクトで運転している感覚が豊かな気がします。とはいえじゃあダメってこともなく、S2000と同等な感じですね。S2000もパワステの干渉が結構あります。

試乗コースも2度目なので、より積極的なパドルシフトとレーンチェンジも試してみました。先日感じたニョロニョロヌルヌルしたATのフィールは余り感じず、それなりにダイレクト感があります。シフトアップ、ダウンのショックも特になくスムースですね。レーンチェンジではクイッと動くのが独特です。ノーズが軽くすっと入るからなんでしょうか。

ディーラーさんいわく、早速高速道路で超高速運転を試したとのことですが(笑)、ご自身の持っているMINI Cooperと比較しても随分と安定していて、良かったとのことです。ホイールベースが長くなっている関係から小回りしにくくなっていて内輪差を強く感じるのですが、全長が4m以下なのでこれは十分許容範囲でしょう。高速安定性はさすが試乗コースでは分かりませんが、ピッチングも、ロールも少ないのでこれはなかなか期待できそうです。

シートはというと若干座面が小さく、腰の位置が落ち込んでいないタイプなのでこの点はAudi A3のシートの方がより包まれ感があり好みでした。

標準のバックミラーはやはり視野角が狭いです。そして観音開きドアの継ぎ目が縦にドーンと入るので、なかなか新鮮な見栄えです。これはCR-Xのエクストラウィンドウのように横にドーンと折れ目が入るのと同じように、慣れれば気にならないかと。

気になるのは左後方がほとんど見えないこと。さらに配置上助手席のヘッドレストが邪魔をして、ワイドミラーにしてもおそらく見えないのではないでしょうか。とはいえ振り返れば広いリアサイドウィンドウが広がっていて、非常に見通しが良いです。ドアミラーの面積も狭いので、左後方の安全確認は振り返っての目視を多用することでカバーする必要がありそうです。

ということでClubman Cooperは予想以上に良かったですね。奥様の買い物車として考えると十分以上にスポーティで、ターボモデルのCooper Sはおそらく過剰なパワーとさらにスポーティな足回りでガチガチのスポーツモデル、と考えて良さそうです。普通の4ドア、5ドアのクルマと比べて着座位置や視野に若干クセがありますが、それはMINI特有のキャラクターということで受容できる範囲かと。おそらく昔のMINIに比べて随分と乗用車っぽくアレンジされているはずですし。見た目も、ドアの開き方も、内装も、視野も「他の車と違う!」と明確に感じることができるのが、このクルマの重要な価値な気がしました。

【関連エントリー】
MINI Cooper S (6AT)の試乗 ([の] のまのしわざ)

クルマ選びの旅はそろそろクライマックスです。