映画「トランスフォーマー」がいかにもアメリカ映画だった件

とても評判が良い映画「トランスフォーマー」を見てきました。

なにせ私は「ガンダム」好きなので、トランスフォーマーには余り興味がなかったんですが、実際に見てみるとこれは凄い。結構くすくすと笑いながら見れました。

まず冒頭から呆気にとられたのが、そのミリタリーなところ。アメリカ国防総省の全面協力による、本物のA-10サンダーボルトC-130 ガンシップの登場、しまいには超最新鋭機であるF-22 ラプターが出てくるところなんて、トップガン以来のリアリティに痺れました。

ヱンヂニヤ・トヲルの生活と意見: トランスフォーマー

米軍が全面協力していて、F-22やオスプレイといった最新鋭機の本物が登場するのも見どころです。どんなにCGでがんばっても、やはり本物の迫力はまた違いますからね。でも高価なF-22を、損耗率の高い近接航空支援には使わないと思うが・・・いやいや突っ込み禁止。

次に笑えるのが車ネタ。GMの全面協力によるシボレーカマロとムスタングのカーチェイスがカッコイイ。しかもカマロが最新のコンセプトモデルに変化するところなどは車オタであればニヤリとしてしまいます。

そしてどーでもいいんですけど、ファミリーネタ。子供が親に車を買って欲しいとねだって、その目的がオンナってのが青春ドラマのお約束。そこにマヌケでばかでっかい、融通のきかないロボットが絡んでくるところなんて、ギャグです。

さらに最早定番となった、地球外生命体による地球規模の危機。なのに結局は親子愛っていうアメリカ映画の王道。

そんな真面目なんだか、不真面目なんだかよくわからないものが、リアルな映像でうまく演出されていて、とても楽しく、スリリングに見ることが出来ました。娯楽映画なんだから、これくらいすっとぼけた演出が丁度いいのかも知れませんね。

一方で不満なところといえば、ストーリーがまだよく分かってないところ(w
何を狙っていたのかわかんないし、なんで決着がついたのかもよくわかんない。そもそも途中で主人公が逃げ回るシーンとかあるんだけど、なんで主人公が逃げなきゃいけないのか必然性がない、、、まあアムロがガンダムに乗るのも不自然といえば不自然なんだけど、まあそこはV作戦のマニュアルが飛んできたからなんで。その点、なぜアレを託されるのかがワカランのですよ。まあそれをやったがために万事うまくいくわけですが。

この映画では「犠牲なくして成功なし」みたいな格言が行動規範となっているわけですが、この「犠牲」の精神はもっと日本でも評価されてもいいと思います。

トランスフォーマー (実写映画) - Wikipedia

あと1、2回は見てもいいかも。

そうそう、変形シーンや格闘シーンは余りに早すぎて全然見えません。ここはもっとタメと引き、静と動を上手く使って欲しいところですね。