北極の氷が解けてツバルが海に沈むのは嘘らしい

NHKが俄然環境問題を取り上げ、集中的に番組を流すらしいことをTVで知りました。一方で先日アトムさんが指摘していた「氷とけても水面は上昇しないよね」ということを思い出したので、少し調べてみました。

考えてみれば水に浮かんでいる氷が解けても水が増えないのは当然です。だいたい氷が解けて水が増えてたら、そんじょそこらの喫茶店の机は水浸しになっているはずです。これは「アルキメデスの原理」として学生時代に習っているのですけどね、環境問題となるとなぜかすっぽり抜け落ちてました。

アルキメデスが発見した方法は，金（19.3g/cm^3）と銀（10.5g/cm^3）の密度の違いを利用して，
　王冠と同じ重量の金と銀の塊を一つづつ用意した。大きな容器にいっぱいまで水を満たし，そのなかにまず銀の塊を沈めた。すると銀の塊が容器に浸った分だけの水があふれだした。そこに減った分だけの量の水をまた注ぎ込み，このとき注ぎ込んだ水の量を量った。このことからいっていの容積の水にはどれだけの銀が相当するかがわかった。次に今度は金の塊にたいしても同様に調べてみた。すると，金塊が同じ重量の銀塊よりも容積が少ないのと同じようにあふれ出た水の量もすくないことがわかった。そこで最後に問題の王冠についても同様に調べてみると同じ重量の金塊よりもおおくの水が流れ出た。このことから王冠の中には銀が混ざっていた事がわかった。

この原理で
・おしのけた体積分の浮力が得られる
・体積と重量の関係に比重があること
が分かります。氷が浮く理由はというと、以下で説明されます。

ささやかな抵抗-txt-浮力の原理
氷が水に浮かぶのはなぜか？というと、水は凍ると膨張し体積が大きくなり、水より密度が低くなるからです。

次に、地球温暖化すると「何が起きるのか？」。

環境問題の嘘について「過ちを改めざる、これを過ちという」とにかくやってみっぺ/ウェブリブログ
地球温暖化が進むと、海面は下降するということも初めて知った。国の白書では上昇するということであったが、これは官僚が英語の論文の誤訳で、なんでか知らないが、下降と訳すべきを上昇と訳してしまったとのこと。

温暖化すると当然蒸発する水分も多くなりますよね。そうなると海面は下がりトレンドです。
じゃあ今沈みかけているツバルはどうして？

環境問題はなぜウソがまかり通るのか-何が湧き上がるIZUMI?:イザ！
　でも、実際今、海に沈没しかけてる島国があるのも事実なんだけど、これは太陽エネルギーの活動や気温上昇なので海面の、水の膨張が引き起こしてる可能性があるんだってさっ。　もうこの辺りの話は、読んでいても理解できる範囲が少なくて、脳みそでうまく消費できませんでしたね。　だけど、とにかく、理解できた範囲で整理すると今の地球は地球の歴史から見て1番寒くなって、寒くなりすぎたから今度は温かくなろうとしている時期であって、気温の上昇は自然の摂理だそうな。　ただし、自然の摂理に反した活動、自然がコントロールしていた以上のことを人間がしたので、いろいろなところで影響はあるのかも知れないとのこと。

北極海の氷との関連性は明らかではない、というのが本当のところでしょう。しかし、

今月の環境: 昨晩のＮＨＫスペシャル　煙と金と沈む島
中国の石炭が地球温暖化を加速しているのは事実だろう。また、ツバルの人々が移住しなければならないことは事実かもしれない。だからといってツバルと中国の現状間の関連性が強い訳ではない。映像のマジックである。

編集によって関連性がない事情をコンテキスト化し、関連するかのような誤解を与える危険性があるわけですね。メディアですから当然時間や文字数の制限があり、そういった場合には省略することで何か間違った印象を与えてしまうこともあり得るでしょう。

そうなると受け取り手もそれなりに賢くなる必要があります。

環境問題の嘘について「過ちを改めざる、これを過ちという」とにかくやってみっぺ/ウェブリブログ
このことで思ったのが、世間の常識って鵜呑みにできないね。常識も一度は疑ってみることは必要なようだ。こんなに情報が氾濫している状況では、情報を集めたとしても、それを分析し、自分で考え、判断する、そんな力が必要だなって感じた１日でした。

[4k]shikeの日記 - マンション内覧会
たとえば「あるある」騒ぎを見ていて思うのは、我々はもっともっと消費者としての技術をレベルアップさせていかなければならないということだ。テレビを信じて鵜呑みにして裏切られてぶーぶー言うくらいだったら、自分で調べるなり、直接専門家の意見を聞くなりすればいいのだ。

「消費者としての技術」のレベルアップですか!? さすが伝説の人はうまいこと言います。

消費者技術のレベルアップを目指して、こころして環境問題番組を見たいと思います。