Xacti 2.0 体感イベントに行ってきました

お誘いを受けたので、夜の用事をキャンセルして末広町のSANYOまで行ってきました、、、末広町といえばラジコンショップ、チャンプ。素通りできないのでちょっとよりましたけど、今日は何も買いませんでした。

さて、Xactiのイベントです。

Xacti 2.0発表会
(↑Xacti CG65で実際に撮影した画像をflickrにアップロード)
オリジナル画像 :2816x2112px JPEG

メーカーサイト:デジタルカメラ | トップ : DMX-CG65 | 三洋電機
AV Watch記事:三洋、H.264撮影に対応した新「Xacti」

スペックそのほかは上記リンクを参照していただければ。基本的には筐体が従来と同様、しかしH.264対応で高圧縮高品質の動画に対応して、よりWeb2.0オリエンテッドな入力デバイスとして生まれ変わっているというのがポイントのようです。

SANYOのXactiといえばデジカメ離れした風体で「カメラなの?ビデオなの?」と問いたくなるわけですが、時代が追いついてきてビデオカメラでも静止画がとれ、カメラでもビデオがとれる時代になると逆にこういったカメラでもビデオでも使えるのはリーズナブルですね。

過去を振り返るコーナーでは懐かしい機種がさらりと紹介され、「マルチーズ」の名前を久々に聞きました。そういえばデジカメの草創期は「動画に強いサンヨー」みたいなイメージがあり、弟の大学入学祝いにサンヨーのデジカメ、確か85万画素くらいのやつを買って送ったことがありましたね。そこから連綿と動画機能に拘って現在に至るんですから凄いものです。

開発者の方と直接お話する機会なんて普通はないので、少しお話をさせていただきました。

まずはデザイナーの方。

デザインの仕方というか、どれくらい製品開発に関わっているかを聞いてみました。だいたい1割から2割程度ということで、製品開発部隊と密に連携をとりながら進めているそうです。デザインの部署も開発部隊にぶら下がる形で組織されていて、某社のようにデザインセンターが独立してあるという形態ではないそうです。どちらの組織にもpros/consがあるので一概には言えないとのことでしたが、商品の質にもよるのではないかなあと感じました。なにせ某社では昔デザイナーがワークステーションのデザインのスケッチを出したときにLEDが4つついているのですが、機能上必要なインジケータは3つしかないんです。でもデザイン上どうしても4つ欲しい!という我侭コダワリで結局機能上不必要なLEDを1個追加するはめになった、とかいうケースがありましたし。まあ逆にそういったコダワリが強いデザイン力を発揮していたケースもあるし、デザインと機能の両立は難しいですね。

次に開発の方。

もう日ごろから疑問に思っていた「なぜイメージングセンサーの高解像度化は止まらないの?」というもの。600万画素どころか1000万画素がデジタル一眼だけでなく、コンパクトデジカメでも普通になってきた昨今。しかし高解像度になればなるほど1画素あたりの光は少なくなって、S/Nが悪化するし、1ファイルあたりのサイズも大きく、いくらメモリーカードが大容量化して問題なくなっても今度はPCに転送したり、ネットワーク経由でサーバーに転送する際に時間がかかって不便です。仕方ないので結局PCで小さくリサイズしてからサーバーへ転送するので一手間多くかかることになってしまいます。それならば適度な大きさで綺麗にとれる方向にいかないのか?というのが質問。

開発の方もそこは不思議で、どこかで技術的、もしくは市場的にサチるのではないかという気持ちを持ちつつも、結局は市場の要望とサプライヤーの両面で高解像度化は加速しているとのこと。店頭での販売競争力は未だに解像度で決まるということで、サプライヤーも営業も高解像度のイメージングセンサーを提供したいという向きだそうです。しかしもうレンズ性能の限界値まで来ているのも事実で、これ以上は厳しいとか。

ただISO1600とか高感度技術も進んでいるし、なによりチップの性能が上がっているのでなんとかなっているそうです。

200万画素(ハニカム432万画素)の7年落ちの機種を未だ愛用している私としては残念ですが、これが大多数のユーザーの声ということですね。私の所望するスペックは世の中一般からズレていることがよく分かりました。諦めてどこかで妥協するしかないようです。