S2000をゼロ化せよ

湾岸MIDNIGHTの最新巻35巻です。

湾岸MIDNIGHT 35 (35)
楠 みちはる
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内容は引き続いてS2000の話。ドイツのメッサーシュミットと日本のゼロ戦というのを軸に、ドイツのポルシェ、そして日本のZとS2000という対比です。なんかやけにS2000が持ち上げられているというか、予想以上に評価されていてオーナーとしては嬉しくもあり、なんとも微妙です。

とはいいつつも、ゼロ戦に対する解釈や、S2000に対する解釈は違う思いもあるのでなんとなくそれをつらつらと。

やはりS2000の成り立ちでどうしても外せないのがオープンボディでしょう。オープンにした理由はマーケットのニーズだったのか、社内で企画が通りやすかったのかは分かりませんけど、オープンにしたことで1つの大きなexcuseがついてしまったように思います。オープンはスポーツかもしれませんが、レーシングではない。確かにサーキットも早く走れますけど、基本はオープンエアを楽しみながら野山を駆け巡るのが最高ではないかなと感じます。その点ではマツダロードスターと変わらず、それなのに100万円以上も高いとなってしまうわけです。

ゼロ戦はスポーツカーの真髄である軽量化と強力なエンジンを備えた戦闘機ですが、S2000は戦闘機なのか、爆撃機なのか、偵察機なのかよく分からない部分があるわけです。本当にスポーツを極めるのなら、ゼロになるのならなぜオープンなんだ?という疑念が未だ解かれません。

しかしそれでも他に欲しい車も見つからず、悶々とした日々を送るわけです。もしかしたらもう一生S2000より欲しくなる車が出てこなかったらどうしよう?という不安です。気になるのはポルシェですけれどもあれも違う、なんかピピッと来ないんですね。1995年のモーターショーでSSMを見たときはビビビと来ましたし、NSX-Rが出たときも、インテRが出たときもビビビと来ました。しかしインテRが1996年ですから10年は優に来てないわけです。今後10年出なかったら、もうおじさんになっていて今みたいに走りに執着できないと思うわけですが、、、実際にはまだ走っているような気もします。

なんてことを考えさせるS2000のゼロ化でした。