機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER(スターゲイザー)

ガンダムのデザインって、ほんとなんでもアリなんですね。

機動戦士ガンダムSEED C.E.73-STARGAZER-

GSX401FWスターゲイザーは、DSSD(深宇宙探査開発機構)が独自に開発したモビルスーツである

stargazer_04.gif (GIF 画像, 321x575 px)

「日輪の輝きを受けて、今必殺のサンアタック!」ばりに日輪を背負ってます。想像を絶するデザイン。このデザインで思い出すのは風神雷神

ところでスターゲイザー第一話を見ました。オンラインにて、105円です。以下感想を少し。

なんで少しかってゆーと、まあこれってOVAなんですけどSEEDじゃない、です。SEED DESTINYのユリウスセブン落下からの時間軸でのサイドストーリーですが、もうSEED風味なところがまったくない。まずキャラ。トウがたった人たちに、無口な人。キャラに力がないと申しますか、感情移入や惚れこむところがないんですね。

メカにいたってはザクジンが出てきて理由が分からないものの廃墟となった都市で破壊活動をするのですがそれに対する連合の防衛部隊は戦車にヘリで戦闘を行います。ロボットに通常兵器の取り合わせが如何に奇妙か、を露呈するだけに留まってしまいました。ガンダムのリアリティって、ガンダムという人型ロボット兵器が登場する以上に現実味がないものはないのですが、ガンダムだからしょうがないよねーという割り切りをもとに他の設定がいかにリアルかを見せるものなのですが、モビルスーツ対通常兵器という構図を描くことで逆にこのロボットが出てくるリアリティの無さを際立たせてしまいました。

ガンダム第一話において有線ミサイルを装備した戦闘車両とザクという構図はありましたけど、これはその後に出てくる真打RX-78ガンダムの前座。いかにザクというモビルスーツが強力かを見せておいて、その後にビームライフルもなく、素人の操縦でザク2機を撃破するというガンダムの高性能っぷりを見せ付ける演出効果になっています。

それに対して今回のスターゲイザーは戦車、ヘリでザクジンを機能停止まで追い込んじゃうわけなので益々もってなんのためのモビルスーツなのさ、となってしまうわけです。つまりガンダムの肝であるモビルスーツの正当性を自ら拒否してしまう結果を招いています。

そしてミリタリーっぽい画面構成とでもいいましょうか、結構表現は緻密にしようという配慮があるんですけど、それをすればするほどロボット兵器のモビルスーツが浮いてしまいました。

映像の構成としても15分という尺は短すぎ、しかもエンディングテーマが余りいけてない上、なにが違和感があるってBGMがなんか違うんですよ。SEED/SEED DESTINYの作曲を手がけた佐橋俊彦氏ではないようで、それがもっとも画面の雰囲気を変えている要因だと思います。エンディングテーマはやはり梶浦さんにやって欲しかった。

ということでSEED/SEED DESTINYの延長線上で見ようとすると肩透かしにあいます。所詮はガンプラのプロモーションビデオってところでしょうか。残念。