G.I. Jane

Underworldが消化試合になってしまったので、家に帰ってから見てしまったのがこちら。

G.I.ジェーン
G.I.ジェーン

(ネタばれあり)

日本で比較的ポピュラーだった「スポーツ根性」ものですが、このG.I.ジェーンはミリタリーものというよりも「スポーツ根性モノ」を「ミリタリー根性モノ」に置き換えたような描写でかなり笑えます。アメリカのミリタリーものは実戦投入なんですが、このG.I.ジェーンは基本は「訓練」で、理不尽な訓練に耐える姿がまさに「根性もの」っぽくて素敵です。

さらに物語を濃くしているのが、女性が一人、男性渦巻く訓練所に入って行くところでしょうね。かといってそこで色恋沙汰が起きる訳でもなく、ストイックに鍛錬するわけです。鍛錬する理由は政治的なものがあるわけですが、そこが単なるスポコンではなく、男女平等に疑問を投げかけ物語に深みを与えています。とはいえ、最後のミッションでぜーんぶが吹き飛ぶんですけどね。

監督はリドリースコットなのですが、代表作にエイリアンがあります。エイリアン、2しか見てませんが女性 vs 化け物の母(エイリアン)の戦いの構造を描いていて、女性という性のあり方に対して単純に「男女平等でいこうよ」というメッセージを込めるとは思えません。母になるということは、ある意味別の生き物になる恐ろしさをはらんでいる、そして女性はその母になる可能性がありとてつもないパワーを秘めているということを、このG.I.ジェーンでは言っているではないかと感じました。

そういうのを抜きにすれば、「海猿」のように単純に楽しむことが出来ます。

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早く海猿の映画パート2を見たいですね。ビバ加藤あい。

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