機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL-PLUS 選ばれた未来

大変お待たせしました、最終回のリメイク FINAL-PLUSです。
今回の名セリフ

キラ「一緒に戦おう」

こ、これはかの有名な「少年ジャンプの法則」ですか?敵だった人が敗れて友情が芽生えて、味方になっちゃう、アレですよ。ピッコロ大王とか。これをやっておくと確かに続編を作った時にやりやすいってものです。

今回のリメイクでもっとも謎なのが、アスランです。オリジナル最終回ではキラだけがデュランダルの元へいって銃を向け合うわけですが、なんと今回ここにアスランが来てます! しかもセリフが余りない! 絡んでない!? なのになんで行ったの?? 「行きなさい」とタリアに言われ、泣き崩れるレイをみやりながらスゴスゴと立ち去る二人の姿は間抜けさが倍増です。オリジナル最終回でいなかったのに、今回わざわざ登場させた「理由」がこの回を見る限り見当たりません。あるとすれば、

続編への伏線

または

熱狂的なアスランファンによる圧力

くらいしかないでしょうか。最後の場面にアスランがいないのはおかしーーーっ!とか。いや、いてもいなくても同じだから。

好意的に解釈して「続編への伏線」だとしましょう。そうするとあの場にいて、やりとりを間接的ではなく、直接的に聞く必要がアスランにあるわけですね。例えばタリアの遺言の実行とか。もっともキラとタリアには面識がないのであの遺言自体(ラミアス艦長に伝えて)を発するのが不自然というのがあるやも知れませんが、ミーティア、アークエンジェル、フリーダムは同じラクス派ですからまあそんなに不自然ではないし。とにかくアスランに聞いて欲しかった理由がどこかにあるのかも知れません。まだ続編があるのかどうかも定かではありませんが。

全般を通してですが、よくリファインされていると思います。オリジナルではラクス派には損害がなく、圧倒的だったのですが、今回のものではタイムリミットによる危機感、戦力差による危機感があり、実際にドムトルーパーの一人や、ディアッカが損害を受けるというカットが挿入されています。これにより緊迫感がより増したと思います。ただ細かいことをいえば、戦力差(数)があってザフト優位だったのに対して途中で「数がいたってね」とアカツキでどかどかと落として行くのは矛盾があるかと。戦力差があったものの、イザークを含む一部ザフト軍が寝返ることで戦力差がなくなり拮抗したなど、マクロな視点での表現があっても良かったように思います。関ヶ原の決戦みたいなものです。

PLUSの部分、ちょっとしたことなんですけれども完成度を上げていると思います。結局イザークは寝返ってラクス派についたことでまたその地位を上げたようですし、さすがはイザークです。出世のチャンスは逃しませんね。

さて今回もっとも笑えたのが、アスランxメイリンとシンxルナマリアのダブルデートでお墓参りです。このまま結婚なんかしてしまったら、アスランはシンの義弟ですよ。お正月とか親類で集まったときにアスランが先輩ぶってシンを諭そうものなら「あんたってやつわぁー」という兄弟喧嘩の勃発です。いいのか、それで?と心配になるようなダブルカップルでした。ラクスは相変わらず(?)ツンデレな感じで、キラとはデレデレ、公務になると髪はアップになって別人格です。しかし戦後、何をするのやら。平和な生活だといいですね。

のまのしわざ:機動戦士ガンダムSEED DESTINY FINAL-PHASE 最後の力