機動戦士ガンダムSEED DESTINY PHASE-39 天空のキラ

今回はとにかくカッコよく、そして名セリフ満載の希有な回でした。

まずはファーストガンダムファンを震撼させる、名セリフ。

ザフト司令官「僅か２分で２５機のザクと・・・グフが全滅だと！？」

原文はこちら。ガンダム（初代）第３３話「コンスコン強襲」より。

機動戦士ガンダム全セリフ集_第33話「コンスコン強襲」
コンスコン「ぜ、全滅？12機のリック・ドムが全滅？3分もたたずにか？…」
ジオン兵A 「は、はい」
コンスコン「き、傷ついた戦艦一隻にリック・ドムが12機も？ば、化け物か」

たった１５発しか撃てないビームライフルと、接近戦用のビームサーベルだけでこの戦果、ニュータイプ、アムロ・レイがいかに凄腕だったのかは推して知るべしです。マグネット・コーティング前ですからテム・レイの怪しい装置が効いていたりして。

ニュータイプといえば、ニュータイプスパーク（＋キラリーン効果音付き）。

キラ「（キラリーン）当たれーーーっ！」

鳥肌立ちました。ドラグーン（ファンネルといった方が似合いますが）を全部展開しての一斉射撃でさきほどの２分で２５機全滅させた上に追撃の戦艦数隻を一度に戦闘不能にさせてしまうほど。しかもご丁寧に主砲とメインエンジンのみを打ち抜いています。芸の細かさは一級品ですね、キラ・フリーダム。

ところでアスランはといえば、未だにベッドに臥しています。キラなんて核爆発から戻って軽症だったのに、アスランはかなり重症のようです。カガリとの会話でいきなりメイリンを気遣う上に、なんで助けてくれたんだろうと恍けたこというもんだから

カガリ「お前のこと好きなんだろう」

って言われてしまいました。ええ、アスラン、あなた以外は視聴者含めて全員気付いていますよ。アスランといえば隣のおじさんに頼んでブリッジに連絡をとったみたいですけど、その後ようやく隣のおじさんがムウ・ラ・フラガって気付いたみたいですね。よくよく考えるとずっとカーテン閉まっていたし、見えても背中だけだったけど、早く気づけよぉ。

アスランの言葉に後押しされたキラですが、

キラ「カガリ、ルージュ貸して！ブースターも」

さすが妹、さらにいえば元々は自分の機体だけに気軽に借りてます。しかし「ルージュ」貸してだけだと、なんだか意味深(^^; ブースターはブースターでもコア・ブースターと違って大気圏脱出用ブースターですが、あんなに空気抵抗があって良いんですか？11.2(?)km/s出さないと大気圏脱出できません。

そんな借り物のストライク・ルージュですが発進前の設定変更でフェイズ・シフトの色も白に変わってました。ただシールドだけはフェイズ・シフト外なのでルージュのままって、細かい。

- ストライク結構弱い

ビームライフルがザク・グフに当たっているのに結構効果なし。それどころかザク・ウォーリアのレールガン直撃で盾、腕はとれちゃうし、緊急着艦前に足までもがれて両手両足失ってしまいました。これじゃあカガリに返せません。

- ほおずき色のガイアと金色のMS

ということで、てっきり金色の新MSは虎のものと思っていたのですが、違いましたね。虎は赤というよりほおずき色のガイア、やはりバクー系がお好みなんです。これもまたカラバリでバンダイ様の思う壺。

では金色のMSは？　どうもカガリのものかも。というのも新OPではカガリのバックに金色MSがいるし、次回は「黄金の意志」ですし、ルージュ壊れちゃったし。まあ元々お下がりだから仕方ないですが。

- やっぱり主役はキラ・ラクス？

キラ・新フリーダム強すぎですね。単体でこれだけの攻撃力、まだミーティアユニット使ってないんですよ。これにミーティアついちゃうと一体どんなになってしまうんだか。

キラ・ラクスは健全で、強い精神力と憂いがあって引き込まれます。ミネルバには狂気と暴走のエース、欺瞞と誘導の貴公子、騙された自信過剰な女性、疑問と矛盾に悩む艦長しか残されてません。破滅の道が近くありませんかねぇ。

キラにストライクフリーダムを渡すラクスは、SEEDの時に初代フリーダムを渡す時のような明るさはなかったです。リーダムを復活させるときもそうでしたが、また厳しい戦いの中へキラを引き込むことへのためらいと憂慮が一瞬のタメに出ています。一方のキラはというと新しい力を得ることで再び戦いの場へと戻ります。ただ戦い終わり、ザフトMSを全滅させ、３隻のナスカ級戦艦を大破させた光景を見て目を細めて唇を震わせます。ラクスも寂しい目をしながら遠くを見ています。彼らのこの憂いが大きな力を持つことの責任と重圧を感じているとするとシンやデュランダルと余りにも対照的ですね。だからこそキラ・ラクスが真の主役ではないかと感じる今日この頃。

T.M.Rの挿入歌 vestigeから新ED、See-Sawの「君は僕に似ている」につながる音楽も最高でした。

vestige -ヴェスティージ-
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