機動戦士ガンダムSEED DESTINY PHASE-37 雷鳴の闇

PHASE-31のビデオを誤操作で消去してしまって凹んでいるのまです、こんにちは。
今回は脱走したアスランを巡っての戦いです。

シンの口癖は「なんで」「どうして」です。いつもその理由を求めるものの、分かりません。彼は常にその理由を他者から与えられるものであり、自分で考えるという方法はとりません。唯一とったのは大間違い勘違い、思い込みでステラが戦災孤児であるといった時くらいでしょうか。

アスラン、そしてメイリンがグフで逃亡、わけも分からずに追い込みます。しかし彼自身に考える能力がないために情報が多すぎて思考停止、キレて種割れ、アスラン、メイリンが乗るグフを破壊してまたもや罪を重ねてしまう結果になりました。純粋まっすぐ君なんですね。外から注がれる価値観や正義感を咀嚼、吟味することなくまともに受け止め、そのまま実行する鉄砲玉になってます。

ここでレイの立ち位置がさらに鮮明になってきました。レイは自らの手を汚さず、わざわざシンにメイリンを殺させました。メイリンはDESTINY開始から今まで日陰の存在であり、目立ったところもなく、もちろんザフトを裏切るための動機もない純粋無垢、人畜無害のキャラ。シンにとっては同じクルーであり戦友ルナマリアの妹ともっとも親しい存在だったはずなのに、シンから見た真実よりも、デュランダルの価値観が正しく、最も優先すべきだということをこの一件で刷り込むことに成功しています。キラ・フリーダムを倒したシンは現在最も強大な戦闘マシーンであり、そのマシーンをデュランダルの支配下におくことはデュランダルに忠誠を誓っているレイにとって、アスランを抹殺することと同じく重要なことだったのです。

忠誠ということで思い出したのが、フェイス(faith)という制度です。faithは信頼、信仰といった意味です。ザフトのfaithという制度は正確には議長デュランダルへのfaith以外の何者でもなかったということで、独裁者の親衛隊のようなものだったのでした。そういう意味でアスランは議長の期待に応えなかったし、裏切ったとの解釈も一方的な意味では正しいです。

もう一人のfaith、グラディスですが、デュランダルに対する不信感は募るばかりです。元彼は所詮は元彼。別れた理由が何にせよ、続ける努力をすることを辞めているわけですから今回もやっぱり袂を分けざるを得ない、という雰囲気になってきました。こちらの動向も注目です。

さて次回はなんとあのデストロイ再びです。2号機があったんですね~、パイロットは誰なんでしょう。ザム・ザザーのように3人くらいで操縦したりして。