なるほど

(注:あくまでも個人的意見です)

ブログに子供の写真を載せることの危険性について、最近話題になっていたのですね。

匿名、実名を問わず個人情報が特定、推測されることによる危険性が指摘されています。実際に写真掲載を自粛したり、ブログを閉鎖したり、情報を制御したりと対応はさまざまなようです。

元ネタになった雑誌記事(引用は許してないサイトなのでしません)を読んでみると、かなり恣意的な意図を感じました。正論なのですが、文章の構成を見ると明らかに「危険性」を誇張するようなleadingです。危険性を指摘するなら、情報公開や写真掲載によるメリットや、安全性の確保の仕方などまで言及してもいいはずなのに、数少ない事例から一般化するという手法を採っていたところで信頼がおけません。

この手法は新興宗教や自己啓発、通信販売などでよく使われています。危険性や恐怖心を煽るだけ煽って、そこへひとつだけの解決策を提示して、それだけを選択させるというアレです。

この記事では解決策は提示してないので、単純に恐怖心を煽っておしまいです。問題提起という言い方をすることは出来ますが、混乱させて終了ってのは無責任だなあという感想でした。結局外野なんですよね、記者は。でも内野な人たちは日夜頑張らないといけないわけです。

さて自分のブログの場合はというと、名前は出てるし、写真も出ているし、住んでいる地域も特定できます。それでもさほど気にしてないのは、まず子供が男の子であることでしょうね。それと実名ブログのメリットがあるのではないかと思っている点です。

「アメリカで実名ブログが流行ってきても、日本は文化が違うから匿名がいい」

みたいな論調は、

「アメリカでブログが流行ってきても、日本は文化が違うから流行らない」

みたいな数年前の論調によく似ています。文化は違うけど根拠にはならないんじゃないですかね。

そんなことよりも、治安が良いのがとりえだったはずの日本が毎日凶悪だったり、猟奇的な出来事が一般化してきた最近の社会傾向の方がよっぽど心配です。問題の根源はブログとかいうツールではなくって、社会の方ではないのですかね?そんな社会に誰がした?そんな社会をどうやって改善していくのか?

課題は尽きません。うわー、もうこんな時間だ。