最近の輸入車ばやりで毎日のようにドイツ車をチェックしているのまです。こんばんは。
ドイツといえば日独伊三国同盟。つまりは第二次世界大戦の敗戦国の集まりです。ドイツのヒットラー、イタリアのムッソリーニ、そして日本の天皇とどこもファシズムであり、国土は小さく、人口も少なく、資源はない上植民地も持っていない、列強にはさまれた不遇の国たちです。一方植民地政策を進め、資源を寡占していたイギリス、フランス、アメリカ。一時はドイツの圧倒的な科学力により劣勢を強いられたが物量によりこれを覆し、最終的にはイタリア、ドイツを降伏へと追い込んだ。一方日本はアジアを部隊にアメリカ、イギリス、フランス軍と交戦し、こちらも資源不足により敗戦へと追い込まれてしまったのは周知である。
ここにあげた国は現在車の生産も盛んな国でもある。イギリスが凋落し現在では息も絶え絶え、MINIブランドをBMWに吸い上げられて再びイギリスに戻されたROVERのみが残るだけだが他の国は相変わらず自動車産業は盛んである。
敗戦したドイツ、イタリア、日本は軍事産業はもちろん、航空機や宇宙開発は厳しく制限された。ジェットエンジンを実用化し、大陸間弾道弾をロンドンに打ち込んだ技術は封印され、行き場を失ったエンジニアは自動車産業へ流れたのはいうまでもない。日本においても同様で、新幹線開発にもその技術力が活かされたのは周知である。
ドイツはさらに大戦下で整備されたアウトバーンが国の隅々まで行き届き、国土は小さいながらもアメリカのハイウェイと同じだけの長さをカバーしているという。
そういった背景を受けて、ドイツ車は発展してきている。新幹線のような高速走行電車がない代わりに、それぞれがアウトバーンで高速走行する。速度を出せば出すほど短い時間で到達するのである。高速走行だけに危険は高く、安全性も同時に問われる。高速走行だけに見た目のデザインだけではなく空力的に優れたデザインが要求される。長距離走るために耐久性も問われる。こうした結果ボディが堅く、安全性を重視しつつ、空力的に優れ、各部の部品が頑丈な車が出来上がったわけである。
もうひとつ注目しなければならないのは、ドイツが階級社会であること。フランスが民衆によるフランス革命をなしえて大衆の国になったのに対して、ドイツは革命を経なかった。フランス車の多くは大衆車なのに対して、ドイツ車は階級社会の名残で高級車メーカーと大衆車メーカーが明確に分かれている。そして車選びの際には大きさや値段というものよりも、自分のクラスにあったメーカーを選ぶ傾向があるという。
のまのしわざ: カー・デザインの潮流ヨーロッパと一概にひとくくりにしてしまいがちですが、帝政プロシア時代だったドイツとフランス革命により王政が終わったフランスとでは自動車に対する考え方が大きく違います。ドイツでのカスタマーは王宮貴族を対象とした豪奢な高級車が求められましたが、フランスでは民衆のために大衆車が作られました。そして車に「クラス(階級)」という概念があり、自分の所属する階級に相応しいメーカーを選ぶ傾向が今も残っていると言います。
車は国家の歴史に大きく影響されているのだと再認識。
カー・デザインの潮流―風土が生む機能と形態
森江 健二
てつ
昨日、Amazon から「メルセデスの魂」なる本が届きました。
自動車の発明から現在のメルセデス・ベンツ、マイバッハまでにいたる歴史が綴られています。
おもしろそうですよ-。^^
tnoma
ほー、面白そうですね。
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