機動戦士Zガンダム 第三話 カプセルの中

PSXのおかげで毎日1本はアニメ見てます。

Zはやっぱり凄い。昨日はNHK「アニメ夜話」でガンダム・富野監督が取り上げられていましたが、Zは初代ガンダムよりも富野色が強いと感じます。それがいいか悪いかは人の好き好きで、作品の見え方というのは時代や自分自身の成長と共に移り変わるものですから。2005年公開予定のZガンダムの映画も是非見たいですね。

第三話。今回の暴力はカミーユの母が「マルガリータという愛人」についてカミーユの父フランクリンを非難したときに、カミーユの母を殴ったもの。イマ風にいえば、「逆ギレ」ですね。社会的には愛人囲っている方が悪いのに。

ブライトは前回の暴行で顔中絆創膏だらけ、身体は打ち身で登場でした。

地球連邦軍にあって、モラルが著しく欠如している軍隊、それがティターンズです。バスク大佐の卑劣な策略で、カミーユの母はカプセルの中に閉じ込められ宇宙に放たれました。ティターンズのエマが持ってきた親書は実は脅迫状で、ガンダムマーク2を返さないと母を殺すぞと書いてます。しかも、何かあったらカプセルを破壊しろという指令がジェリドに出ていたという用意周到さ。

結局母を助けようとガンダムマーク2で出ていったカミーユはジェリドの銃撃により母を目の前で失ってしまいました。余りに救いがない話でしょう?まあそんなこんなでエマは次回タイトルどおり脱走しちゃうわけですね。

もともと戦争をやっているわけですから、目的のためには手段を選ばず。卑劣かどうかというヒューマニズムの観点でいえばティターンズのやっていることは外道なわけです。しかしそれをあえて視聴者はもちろん、エマなどの登場人物に見せ付け動揺させるのはまさに富野流です。名作ザンボット3の「人間爆弾」の話にも共通します。

ちょっと残念なのがクワトロ(シャア)のふがいなさです。初代ガンダムでは「赤い彗星」と恐れられ、旧式のザクで白い悪魔と後に恐れられる新型MSのガンダムをボコボコにしていたのに、今回は最初から苦戦です。相手を「む、早い」とか、「実戦慣れしている」といって苦戦するのはシャアらしくないですね。シャアならば表面上は自信たっぷりなセリフを撒かないと。がんばれシャア。