家具と家電と家の境目

この「デザイン家電」というエントリーで思ったのですが、

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デザイン家電ということで値段は普通の家電よりも高めのようです。ただデザイン家電に日本発のブランドが選択肢として増えるのは嬉しいことなので今後の展開に期待しています。

そもそも家電が家電として家のオプション扱いなのはいつまで続くんだろう?ということです。最近のリフォームブームで私もよくリフォーム番組や、夢の家番組、さらにはお宅訪問番組を見たりしますけれども最近の流行は家に機能を持たせる、集約する方向だと感じています。

つまりテーブルや椅子などはそもそも作りつけにしてしまい、必要に応じて出したりしまったりできるとか。あと収納は外見はわからないけれども大容量の収納が作りつけてあるとか。そうなるといわゆる「家具」の出番はほとんどなくなって、あとは家電を置くだけになってきます。

家電の作りつけ化、融合が進んでないのはなぜでしょう?確かに家の耐用期間が数十年に対して家電の使用期間は5年から長くても10年程度と考えると作りつけてしまうとあとでreplaceするのが大変なのはわかります。しかし逆に言えば10年に1回しか変えないわけですから、そのとき一緒にリフォームしてしまえばいいんです。

最近の大型で薄型のTVなんて薄くなったのはいいけれども台座がでかく、ビデオデッキなどのサイズは今までどおりなので、今までのブラウン管式のTVとさほどスペース効率は変わらなかったりします。最近はTVにHDD入れて録画できるというので、それであればいっそのこと壁に埋め込んでしまえば今まで邪魔だったTV台が消滅するわけです。

そう考えるとデジタル家電だ、ホームネットワークだと家電屋が騒いでいてもあくまでも家に後付けするものでしかなく、もっと踏み込んだ形の商品が欲しいところです。そのためには家電屋自らが家を建てるくらいの勢いが欲しいです。もしそれが可能であれば、コンセントはACだけでなくDC出力、イーサネット、アンテナが一緒になったものになるはずです。そして壁には埋め込みがたのTV(モニタ)。エアコンが無様に壁からニョキニョキ生えることもなく通風孔だけが開いている。室外機なんてuglyでnoisyなものも壁に埋め込んでしまえば騒音が収まってお隣さんにご迷惑になることも少ない、などなどいいことがあるはず。

家電は1円削るためのコストダウンに血眼になっているのに、家の建築はそれこそボッタクリ。手抜き工事ではい坪100万円。「いやあ、設計料にほら雨も降って工期が延びたし、材料だっていいのつかったんだから・・・」などなど適当な見積もり。家電屋が家を作ればコストは今の半分になるに違いありません。

一番期待できるのは松下電工でしょうかね?

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トヨタ セルシオシティ久が原
これは名前のとおり高いですね。カローラシティとか、ビッツシティなら住めそうです。