NINTENDO DSとPSP

デジタルセロトニン: [DS] 携帯ゲームを制する?

PSPは、要するにPS2をただ小さくしただけです。もちろんそれはそれで、オンザベッドのヒトリモノにはたまらない魅力があります。
あとは数の力で世の中を変えようとしています。技術的にはそれだけで新しいものはあまりありません。文系的発想というか。

DSは、任天堂らしくゲームエンターテイメントそのものの形を変えようと技術的にユニークな試みをしています。理系的発想かもしれません。
ただ、プレイヤーがFace To Faceで楽しむことにこだわりがあるあたり市場を限定してしまいがち。独身モノにゃつらいのです。そこに死角があります。

歴史的経緯をひもとくと、ファミコン普及の陰には「反ファミコン論調」というのがありまして、それはもう大変な逆風でした。


当時はPTAもまだ強く(まいっちんぐマチコ先生ごときが放送禁止になるくらい)、ファミコンは
- 勉強しなくなる
- 目が悪くなる
- 孤独になる
- 現実とゲームの区別がなくなる(犯罪を起こしやすい)
などなど、不良化の温床として世論は批判していました。

これに対してのファミコン擁護派は
- ファミコンはコミュニケーションツール
として、より子供同士の交流が深まる、逆に持っていないと疎外されるとしてました。

ですから「コミュニケーションツール」としてのゲーム機の一つの答えが「通信機能」であり、それは任天堂のトラウマでもあると私は見ています。

ただゲームをゲームユーザー以外に広め、一般化したのはプレイステーションです。今まで若いオタクちっくな男が中心だったゲームユーザーを女性、大人まで広げたのは功績でしょう。

お互いコインの表裏の関係になるので、両者があるからこそ深化していくんだと思います。

しかしやっぱり宮本茂は凄い。尊敬してます。