片山右京が電気自動車で400km/hに挑戦

SFC OPEN RESEARCH FORUM 2003で Eliicaプロジェクトについて聞いてきました。
そこで驚愕の情報が次々と!

Q:「400km/hなんて出るんですか?」
A:「KAZでは、設計上300km/hで、実際には311km/hを記録しました。今回のEliicaは400km/h設計です。300km/hと400km/hではたった100km/hしか違いませんが、世界が全然違います。ジャンボジェットの離陸速度と同じなんですよ。空力性能が非常に重要で、CD値は0.17です。これも設計上の値で、実際の値が0.01でも違うと話が違ってくるので最新の注意を払っています。」

Q:「400km/hなんてどこで出すんですか?谷田部のテストコースでも無理じゃないんですか?」
A:「イタリアに13kmのオーバルコースがあるので、そこに持ち込んでテストします。ドライバーは(元F1ドライバーの)片山右京さんです」

げげっ、本気だ。しかも13キロのオーバルコースって、どんなところだよ、おい。

「前回のKAZの製造はイタリアで、結構適当に出来ていたんですけど、今回のEliicaは国産です。ショックはSHOWA,ホイールはエンケイ、タイヤはブリジストンのF1タイヤ(をベースにしたもの)です。モーターは一輪あたり80馬力で、合計640馬力です。バッテリーはGSです。」

以前はイタリア車クオリティだったそうで、今回はドライバーも含めてすべて国産。期待できそうですね。

400km/hアタックは2004年2月だそうです。がんばれニッポン!?

関連リンク:

【東京ショー2003速報】学生が作り上げた、世界の『エリーカ』秘話

その他の質問:
Q:「小回りきかないんじゃないですか?」
A:「通常は1,2軸が操舵されますが、極低速時は4軸目が逆位相に転舵します。その場合、3軸を若干ひきずる形になります。消防車等と一緒ですね。」

Q:「外輪にトルクを与えることで、ハンドルを切らずに曲がる等できると思うのですが」
A:「そういった制御系の研究もしています。畳一畳ほどの試作車(4輪)を作ったこともあり可能です」

Q:「さくさん協賛企業がありますね」
A:「実際には研究室では限られた研究しかしてなく(制御系が主、あとはデザイン?)、協賛企業の技術力をうまく使いながらまとめあげています」

Q:「協賛企業に(地図の)ZENRINが入っていますが?」
A:「片山右京さんとセットになって参画しています(パーソナルスポンサーということらしい)。」