皆さん、選挙はいかがだったでしょう?
選挙にいっても、いかなくても午後8時からのTVの選挙速報で否が応でも目に入ってしまいます。
今回、選挙速報での各候補者の報道はかなり面白かったし、TV東京の田中角栄のドキュメンタリーも興味深かった。
注目したのは
1)東京18区、菅直人と鳩山邦夫
2)東京3区、石原宏高とまつばらじん
菅直人は小選挙区しか出馬してない上、兄弟の鳩山由紀夫が民主党であることは周知。鳩山邦夫は比例区の名簿で2位、つまりは当選が確実であるのをあえてぶつけてきたわけだ。鳩山由紀夫いわく「兄弟の応援に行きたくても、いけるはずがない」という通り政治って戦国武将なみの骨肉の争いだ。
さらに「ドブ板」選挙とよばれる、歩いて有権者に直接握手や名刺を渡す選挙活動があるらしいが、鳩山兄弟どちらもこの作戦を展開。政治界の名門鳩山家もプライドを捨てた格好だ。
「ドブ板」選挙ってのは、きっとドブ板をあけて、落ちているお金を拾う(有権者を拾う)ことを蔑視した、いかにも政治屋らしい呼称。
「じんじんじんじん、まつばらじーーーん」
すぎやまこういち作曲によるテーマソングが光る、まつばらじん。これに対して父は都知事、兄は大臣とお天気お兄さん、そしておじさんは英雄的俳優のサラブレッド。どう考えてもまつばらじん不利でしょう。
どちらの選挙区ともに民主党候補が勝ったのだが、全体でみると自民が粘った格好だ。
さて、日本の比例代表制の特徴が今回明らかになったと思う。それが1)でとりあげた、小選挙区と比例区への両方へエントリーが可能な点だ。鳩山邦夫がもしも当選していたら、「選挙対策」の名のもとに、数取団もびっくりのブッコミが横行してもおかしくない。
また小選挙区制度がいかに第一党に有利かは、比例区では民主党が自民党を上回る議席を確保したことからもわかる。その比例代表制も全国統一ではない。さらに今回は投票率が低かったことから、第一党が有利な条件が揃っていた。
おそらく小泉内閣はこれで「国民の信任は得た」といって従来どおりの路線を継承しそうで、個人的には期待はずれだった。やはり政権交代は容易ではない。