CCCDでCDプレイヤーが壊れる?

著作権関連ということで、CCCDの話題です。

ARTIFACT 〓人工事実〓 | P2Pと音楽業界/CCCD

気になったのが、ミュージックマシーンの掲示板(ミュージックマシーンBBS#04)を見ていると、CCCDでプレイヤーが壊れたという報告が結構あったこと。今まで、実例はない、と聞いていたんですが、寿命のきているCDプレイヤーに最後の一撃を与えたということなんでしょうか。

これは事実なんでしょうかねえ?俄かには信じがたい・・・

CCCDで興味深いのは、CCCDが流通することによって従来の「私的録音・録画補償金制度」がどうかわっていくかでしょう。

私的録音録画補償金制度の見直しについて 補償金支払いの仕組み 補償金は、あらかじめ機器・記録媒体の販売価格に上乗せされており、メーカーから指定管理団体(私的録音:(社)私的録音補償金管理協会(SARAH)、私的録画:私的録画補償金管理協会(SARVH))に支払われ、SARAH、SARVHがそれぞれ権利者に分配している。 利用者は、機器等の購入時に一括して補償金の支払いを行うこととなるため、個々の録画行為ごとに補償金を支払う必要はない。(法第104条の2、第104条の4)
文化審議会著作権分科会(第5回)議事要旨

前々回の会議では,「プロテクトがかかってるものから補償金をとるのは,不合理ではないか」と申し上げたのであり,「幅広く見直す必要がある」と申し上げたわけではない。方向としては逆で,「なぜ機器から補償金をとらなくてはいけないのか。具体的行為からとればいいのではないか」というのがこれからの方向だと思っている。

△: 重ねて申し上げるが,前々回の会議における問題提起の趣旨は理解している。この補償金制度は個々の複製行為の実態を必ずしも反映しない便法であるため,実態との差異については,メーカー側・権利者側の双方に不満がある。前々回の会議での御指摘はメーカー側に立ったものだが,権利者側からは「実態に合わせるというのであれば,現に複製行為が行われている汎用機器・汎用媒体からも補償金を取るべきだ」という意見が寄せられており,片方だけの意見を是とした検討はできない。

2002/11/06議事録 文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(第6回)議事要旨

ユーザーの立場から言うと、仮にパソコン等から補償金を取るとした場合、ソフトにコピーガードがかかっていると、補償金を支払っているのに、コピーができないという事態が発生すると考えられる。そこをどうするのかという疑問がある。

2002年夏~秋ごろの議論で結構マトを得たものです。その後法律改正や制度改正に反映されたかは不明ですが。

引用した議事録は、文化審議会からですが、ここの議事録は各分科会、委員会で通しで読むと、興味深いものが多いです。