機動戦士ガンダムSEED PHASE-01(第1話)偽りの平和

昨日から再放送が始まった、ガンダムSEED。一応これで本放送、DVDレンタル、そして再放送と3回目になるのだが、意外と発見が多い。
(以下、ネタバレあり)

キラ・ヤマトだが、彼がカトウ教授に呼ばれて行った先というのはモルゲンレーテ(後述)の研究所だった。彼らがいたコロニー・ヘリオポリスは中立国オーブの領地であったわけだ。そこにムウ・ラ・フラガが乗った地球連合の戦艦が入港。目的はオーブの開発した戦艦とMSの5体のGシリーズ、ストライク、バスター、デュエル、イージス、ブリッツを受領するため。

これを追っていたのが変態仮面、いや今はまだ変態っぷりを発揮していない、やり手の仮面男、ラウ・ル・クルーゼだ。彼はザフトの評議会の許可を得る前にヘリオポリス潜入およびGシリーズの奪取を命じる。

そうそう、バックグラウンドを説明しなければならない。ガンダムSEEDはガンダムと同じく、基本的には地球側とコロニー(プラントと呼ぶ)側の対立、および戦争が開始されて10ヶ月が経過している。地球側は大西洋連合もしくは、地球連合軍とよばれている。一方のプラント側はザフト軍と呼ばれている。しかし今回のシリーズで興味深いのが、中立国オーブの存在だ。一方でシリーズ一回目でそんなしちめんどくさい状況を分かれっていう方が無理な話だし、十分に描かれているわけではない。ガンダムのような連邦vsジオンのような簡単な対立構造ではないのがこのシリーズの特徴であり、もっとも注目すべきバックグラウンドである。

もう一つ重要なバックグラウンドは、「ナチュラル」と「コーディネーター」である。ナチュラルは普通の人、コーディネーターはDNA操作をして産まれた、もしくは途中でDNA操作を受けた人間である。ナチュラルとかコーディネーターという普通名詞を使ったためにこれも混乱のもとであったが、覚えるしかない。後で説明の回が出てくるので。コーディネーターはこの物語が始まる数十年前にプラント側で産まれた技術であり、コーディネーターはプラントにのみ住んでいる。これも後で説明されるが、能力的に高くなったコーディネーターと普通の能力のナチュラルの間での軋轢が多くなり、差別が虐待、はては虐殺が発生することとなる。そのためにコーディネーターはコーディネーターのみが住むプラントへと避難的に移住し、集まる。一方で地球にはナチュラルだけが凝り固まっていく。その中で中立国のオーブはナチュラルとコーディネーターを分け隔てることなく、数少ない勢力となっているのだった。

さて、独断でクルーゼ隊の精鋭を繰り出すクルーゼ。その中にいるのが、ダブル主役であるアスラン・ザラが含まれている。アスランはキラと幼なじみで、長い時間一緒に過ごしていた兄弟のような間柄。元々二人は月に住んでいたのだが、上記のような政情となり、アスランはプラントへ移住してしまったのだった。

幼馴染がいるなんて知らないアスランはヘリオポリスを急襲。クルーゼ隊の急襲部隊はGシリーズのうちまずは外に出ていた3体、デュエル、バスター、ブリッツの奪取に成功する。残る2体、ストライクとイージスをアスランとラスティが強奪しにドックへと入っていく。ラスティはセリフもなく、地球連合の名もなき兵士に撃たれて死亡。赤を着ている(後述)のに、あっけないものである。本当にコーディネーター?

猛ったアスランは、残った連合の将校マリュー・ラミアスへとナイフを持って襲い掛かるのだが、たまたま通りかかって、行きがかり上マリューの側にいたキラと運命の再会を果たしてしまうのだった。

あらすじはこんな感じだが、登場人物がなにせ多すぎる。カレッジの友人、トール、ミリアリアがまず出てきて、そのあとフレイが出る。フレイはキラのあこがれの人という設定。そのフレイはサイという秀才から手紙(ラブレター?)を貰ったといううわさで、ちょっとショックなキラ。そのサイはモルゲンレーテ内のカトウ教授の研究室で友人カズィと一緒にいた。モルゲンレーテとは、オーブの軍需メーカーの会社名で、MSの開発やMSを搭載する戦艦アークエンジェルの設計・製造も行ったようだ。

そのカトウ研究室になぞの若い男(実際には女性)がいる。それが後に出てくるカガリなのだが、MSを見ると「お父様のウソツキ」というセリフだけ放ち、キラに救命シェルターに押し込まれてしまう。彼女はそのまましばらく出てきませんが、重要人物。

クルーゼ隊の急襲部隊のうち、赤いノーマルスーツを着ているのは通称「赤」。アカデミー(ザフトのエリート軍人養成所)のトップ10だけが「赤」と呼ばれ、エリート扱いなのだそう。そんなことはこの一話だけではわからないのだが。

その赤を着ているのは、アスランのほか、イザーク、ディアッカ、ニコル、そしてあっという間に死んでしまったラスティである。彼らは赤が故に急襲部隊に選ばれ、Gシリーズの奪取および搭乗員に抜擢されたようだ。

以上、いったい何人登場人物が出てきたか知れない。多すぎ。さらにその後戦艦アークエンジェルに登場するナタル・バジルールと他2名も出てきているし、ある意味オールスターキャストみたいなもの。バックグラウンドも複雑だし、消化不良起こすのも無理はない。

見ているうちにわかることも多いので、次回をまて!