火山高

質問です。

1)「リングにかけろ」の「ギャラクティカ・マグナム」に憧れた
2)「ドラゴンボール」の「かめはめ波」をまねて遊んだことがある
3)「ジョジョの奇妙な冒険」が好き
4)「北斗の拳」の「あたたたたた、あたっ」は凄いと思う
5)ジャンプを今も毎週買っている
6)ハリーポッターの世界は本当にあると思う

このいずれかに当てはまる人は、今すぐビデオを借りにGO!!

公開以前から、非常に期待していた火山高をDVDを借りて、ようやく見ることができた。昔韓国に遊びにいった時に映画を見たのだが、そのときに予告編をみて、「ぴぴぴ」と来たのだった。それから約1年半。待ってましたよ。

映画監督のコメントどおり、この映画は「ファンタジー」であり、「ジャンプ」漫画が楽しめる人にはオススメできる!

この映画で一番驚くのは、学校というシステムが余りにも日本と同じ点だ。

門を開くと校庭があり、その奥に校舎がある。校舎と校舎は渡り廊下でつながっていること。教室は廊下側にも窓があること。教室内は黒板、教壇が前にあり、机は引き出しつき、教室の後ろにはロッカーが備えてあること。

部活があること。

制服は学ラン。しかも女子も。

韓国の高校が本当はどうかは知らないが、韓国の高校生に受けたということから考えて、彼らにとっても違和感のない世界だったはずだ。ということはこのほとんどは日本のものをわざわざまねたというよりも、実際韓国の高校がそういう作りになっているのだろう。特にハードウェアの面、校庭、校舎、教室の作りはロケをやっているためにそのものであろう。

それだけに日本との類似性が際立つ。

つまりこれは戦前の3国政策の一環、日本流の教育システムを導入したものの名残なのだ。日本は富国強兵を促進するために、教育の場に軍隊のシステムを導入した。全体主義、制服の着用、給食により必要十分な栄養を与え成長を促し、鍛錬を行い強靭な肉体を作る。強い兵隊を作る目的を達成するには軍に入ってからでは遅すぎる、成長期である小学、中学、高校で行う必要があったのだ。ラジオ体操が元々、軍隊の体操から来ているのはそのためである。

アメリカではこんなこと、給食や、校庭といったものは存在しない。それは彼らは十分に食べ、成長し、体力もあるからだ。わざわざそんなことをしなくても、強い兵隊になれるのだ。

火山高が面白いのは、そういった100年の歴史を背景に、今をときめくワイヤーアクションやジャンプ系の設定、CGを使った映像美でまとめている点だ。

この映画をつまらないという評論がホームページのあちこちに散見されたが、それはどちらかというとジャンプ系の設定に入れるかどうかがキー。だからこれはファンタジーなんでしょう。

さあ、あなたはどちら?(笑)