高校生ライダーの事故死

高校生ライダーが免許取得後わずか2週間で亡くなったという。

ここまでは昭和ではよくある、自爆だろう自業自得といった批判が沸きおこりがちだ。
ただこれには重要な情報が欠けている。問題は女子高生で、Twitterでバイクアカウントをもっていたことだ。

事故にあうツーリングに行く前までの楽しいバイクライフの様子が綴られており、その様子と悲報の落差が著しい。同じバイク乗りとして、また高校生の親として胸が締め付けられる思いで昨日は寝付けなかったほどだ。心からお悔やみ申し上げたい。最後のツイートには追悼のコメントが多く寄せられている。

議論が起きているのはジェンダー論である。つまり男子高校生だったら自爆事故で自業自得だということになりがちだが、女子高生なので素直に追悼されている点。なぜ男子高校生だと批判されるのだろうか、女子高生と同じくおしなべて死を悼めばいいはずだが。ここでもジェンダーバイアスを感じることとなる。

次に気になるのは、事故現場はだいたい特定されているが、清川村国道412号線のゆるい右カーブであり、おそらくオーバースピードで曲がり切れなかったと推測される。気になったのは過去ツイートで「右コーナーは苦手」といっており、技量の問題があったのかもしれない。また中古バイクを購入しており、タイヤの摩耗を指摘するものも見かけた。

事故は痛ましいが、問題は原因である。バイクの問題か、路面状態なのか、本人の技量か、グルツーにありがちな精神状態からくるものか(前がいけたから私も)など。そして安全装備は十分だったのか、機能したのか、関係なかったのか。

そういう情報が事故再発防止に役立つのだがなかなか見つからない。警察はあてにならないし。

さすがにこういうことを見聞きするとうちの子に免許とって二輪乗ろうぜと軽くは言えないし、そもそも公道二輪禁止(自転車禁止)を11歳までやっていたほど安全に配慮しているので、このへんをどうするか悩みどころである。