S2000の記録が途絶えていますが、相変わらずです。ここ1年は足回りのセッティングのため伊豆に預けっぱなしだったため更新が滞っていました。
さて久々に帰ってきたS2000ですが、LSDをヘリカルに戻してしまったので蹴りだしがよくなく、ハンドリングはいいもののちょっと不満。とはいえまだホームコースを走ってないので最終判断は保留。そんなさなかに夏になってきてエアコンを作動させたら動きません。すわ、壊れたか!と色々調査をしました。
・コンプレッサー、動いてない
まずガスチェック用の窓から流量をみますが、まったく何も見えません。
エアコンスイッチをONにしてもコンプレッサーのクラッチが動作しません。本来ならクラッチが入れば回転するコンプレッサーですが、みたところ回転してないです。
・圧力ゼロ
次に高圧側、低圧側のガス圧をチェックします。すると衝撃の事実。大気圧でした。つまり完全にガスが抜けており、そのためコンプレッサー保護でクラッチが動作しなかったということです。ちょっと面倒なことになってきました。
・真空引き
エアコンガスR134aを投入する前に、配管内部の水分をとるために真空引きをします。これで1日放置して大気圧に戻っていなければ配管は大丈夫となります。
・配管に問題あり
1日放置したところ、見事に大気圧に戻っていました。配管のどこからか漏れているようです、しかも盛大に。
梅雨でなかなか作業ができませんでしたが、晴れ間に真空引き後、R134aガス、補修用ガス、R134aガスx2本と入れました。
補修用ガスは蛍光塗料のトレーサー(漏れ箇所特定用)入りです。
後から分かりましたが順番としては圧力がない状態が一番入るので、補修用ガスを最初に入れる方がトレーサー塗料がたくさん入るのでいいと思います。
S2000の規定ガス量は650g ±50g。
R134aガス200g x 3缶+補修用ガス 30gで630g入れた計算です。
・エアコン復活
ガスを入れるとちゃんと冷えました。
1MPa = 145psi
高圧側 180PSI = 1.24MPa
低圧側 45PSI = 0.31MPa
気温29度からエアコン出口で20度です。
・漏れ箇所特定
1日放置してから漏れ箇所をブラックライトで把握しようと思いましたが、その必要もなくコンプレッサーの付け根の配管から漏れていることがわかりました。液体がもれており、漏れ止め材は効いてないように見えます。
パッキンが怪しいのでこれを交換する必要がありますが、ゴミがコンプレッサー、配管に入ると壊してしまうので慎重な作業が必要とのこと。自分でやるかどうかはまた考えます。
考えているうちが夏は終わりそう。
追記)
3日後エアコンかけたら効いていました。漏れ止め剤の効果ありました。
追記2)
2週間後みてみたら、やはりコンプレッサー接合部から大幅に冷媒漏れ。エアコンの効きも悪くなっていました。無念。
参考)わかってしまえば意外と簡単!カーエアコンの「真空引き」のやり方を理屈からわかりやすく図解します。: ゆるガジェCHANNEL