マイカー三台理論のススメ

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今話題のオタキングこと、岡田斗司夫先生の唱える理論、それが「彼氏三人理論」。

本命を一人に絞り込めない、というのを逆手にとり、ならば三人にすれば丸く収まる、というまあざっくりいうとそういう内容です。

岡田斗司夫先生による【彼氏三人理論講義】 : はあちゅう主義。

はあちゅうさん、好きなタイプはどんな人なんですか?

はあちゅう すっごい自分のことを好きでいてくれて、グイグイ来る強引な人で、男らしい人。包み込んでくれるような。

岡田 じゃあ、それが1人目の彼氏です。それがもう既に居るとしたら、2人目の彼氏はどんな人ですか?

はあちゅう えー?

岡田 ほら、これが彼氏3人理論ですよ。これで3人目まで考えるんです。

ここが重要、クルマでもどれがいいかな、と考えた時についついなんでもできる万能タイプ、じゃあ5ドアのミニバンか、経済性の高い軽自動車が「つぶしがきくかな」と選びがち。それもよいでしょう、では2台目は?

岡田 1番目は、ひたすら自分に都合がいいですよね。で、2番目は楽しいですよね。じゃあ、都合いい、楽しいの、次は何ですか?

(中略)

はあちゅう それはセフレになるのかな。もはや見た目でしか選べない。ジャニーズみたいな。

岡田 見た目ですね。

はあちゅう 完全見た目だけの欲求ですね。

増田 あ、でもすごい面白い。ジャニーズ。

はあちゅう だって、ここだけじゃなく1、2で満たされるから、じゃあと何かって思ったら、ジャニーズ。

岡田 はい。じゃあ、出ましたね。じゃあ、はあちゅうさんはこれ三つそろわないと駄目なんです。

はあちゅう ジャニーズがいない...!

岡田 ポイントは三つそろえることであって、どれかをよくすることじゃないんです。なので、1人に絞り込むのが難しいんです。だって、この三つの要素を兼ね備えようとしたらしんどくなりますよ。

ここです、最後がポイント。三つの要素をすべて一人、1台で兼ね備えようとするからしんどくなるんです。

スポーツカーが欲しい、でも実際には家族も子供もいてキャンプにいくからミニバンとかワンボックスがいい、じゃあ排気量が大きくって、パワフルなのを選ぶと今度はボディが大きくて車庫入れが大変、燃費もよくないと。

じゃあハイブリッドだとすると、今度はパワーがなくて坂道も登れないし、高速道路も早くはしろうとすると燃費が悪化してゆっくり走らざるをえないし、すると時間もかかる・・・

ああ、もうどうしたらいいんだ! となるわけなので、もう全部ばらせばいいんです。

大乗フェラーリ教の清水草一さんはフェラーリ458イタリアをもっていますが、もう一台はトヨタ・アクアです。「本当にアクア、いいんですか?」ときいたら「本当にいいよ~」と言ってました。そうです、458では気軽に出かけられませんけど、アクアだと気楽にでかけられて、しかも燃費もいいと。しかし当然ながらエキサイトメントもパッションもありません、もちろん官能のエキゾーストノートも。

アクアのマフラーをかえたところでどうにもなりません、どんなにチューンしてもアクアはアクアです。そこでノーマルのフェラーリ458イタリアです。ノーマルなのに、この官能性、二兎追うものは一兎も得ず。

清水さんの場合2台ですが、これにさらにもう1台加えられるのがマイカー3台理論。

ならばオープンカーはどうでしょう。晴れしか乗らない晴れ専用車。

ということで、マイカー3台理論では

・ハイブリッド(または燃費のよい軽自動車)
・スーパーカー
・オープンカー

という布陣がオススメ。

岡田斗司夫先生による【彼氏三人理論講義】 : はあちゅう主義。

岡田 そうそうそう。もともと皆さんの恋愛幕の内弁当には、ごはん、おかず、副菜っていう3カ所、あとデザートとか入れる場所があるのに、一つでやろうとしてもしんどいですよ。

(中略)

これからどうやって1人の彼氏を作るって考えたらしんどいんだって。僕、香港最後の夜って呼んでるんですけど、香港最後の夜だと思うと何食べていいかすごい悩むでしょう。だから、1人の彼氏を作ろうと思ったら、どうしようってすごい悩むんです。でも、これから香港に2週間居ると思ったら、別に次のごはんがマクドナルドでもいいじゃないですか。それぐらいに基準を下げないとしんどいんです。

とはいえ、そんなにホイホイ車買えないし、おいておけないし、3台もつのはしんどいです。ではどうすれば? そうです、そんな時こそレンタカー、カーシェアです!

ただレンタカー、カーシェアの現在の一番の問題点は結局どれもこれも、一番つぶしのきく本命カーしか揃ってないこと。つまりミニバンやコンパクト、ハイブリッドばかりで 2番目、3番目の彼氏、スポーツカーやオープンカーといったもののレパートリーが少ない、またはない点です。

つまりマイカーを1台もっている人が、じゃあ改めて借りようという気になるものがないんですね。

タイムズプラスのプレミアムクラスにしてもBMW/MINIがあるものの、一番下のグレードで非力なものばかり。プレミアムとはいうものの、じゃあBMW/MINIを持っている人が改めて借りたくなるようなものではありません。

スーパーカーまでいきませんけど、普段BMW 3シリーズ乗っている人はM3に乗りたいし、MINI乗っている人なら JCWに憧れているわけですよ。そういう欲求を満たしてあげるのがサービスってものです。

確かに車は事故があるので高い車を投入したくないのは分かります。昨今の人は免許さえあれば運転の習熟など要らない、と勘違いしている人が多数いるので、ペーパードライバーには貸したくないですね。そこでマイレージです。

ある程度マイレージを稼ぐ、つまり運転時間(飛行機でいうところの飛行時間)をかせげば十分経験値を得たということで、ワンランク上のパフォーマンスの車を運転できるというものがでるといいですね、まさにアップグレードという趣で。

そうすることでカーシェアの位置づけがまた変わるんですよね。マイカーをもつか、カーシェアで済ますかという二者択一ではなく、マイカーをもちつつもカーシェア、レンタカーを利用するという広がりがでます。

だから例えば年に数回しか7人フル乗車させるためにミニバンを買う必要もなくなるんです。普段は核家族だから4人乗りでいい、けどたまに両親のせるからミニバンにしちゃうわけですが、それならその時だけミニバンを借りればよく、普段は4人乗りのスポーツセダンでもいいわけです。

実際7人乗りのオデッセイを持っていた時、結局3列シートを使ったのは持っていた4年中2回だけでした。この時はミニバンを借りるか、そもそも2台車あったので2台とも車だせば事足りた話です。

マイカーを持つ、というのは結婚というのと同じ。3台のうち、だれと結婚するか、です。

趣味性の高いビンテージカーや、昔のスポーツカーを綺麗に維持するのも素敵な話。別にジャニーズと結婚したっていいじゃないですか。

もっと多様性を、選択の自由を。

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・・・まあ問題はそうこうしているとどんどん台数が増えちゃうんですけどね。