意外にも「日本社会は自転車利用者の尊い犠牲を欲しているのだろうか」が反響を呼んでおり、その続編となります。
車道を走る危険性がありつつも「自転車は車両、車両は車道が基本」という原理原則を貫きとおす背景はなんでしょうか。
「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」を少しずつ読む(1)ガイドラインの背景と位置づけ/自転車通行空間の計画 | CyclingEX環境問題や高齢化社会のことを考えると、クルマ以外の多様かつ安全な交通手段の確保が重要。その中でも自転車が担う役割は大きい。しかし、交通事故は減っているのに、自転車の事故は減らない。むしろ増えている。なんとかしなくちゃ。
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3.11の影響で自転車利用者増加。
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警察庁、2011年10月に自転車総合対策を発表。「自転車事故減らせったって道路の構造がなってない。道路管理者や自治体と連携して通行環境の確立を支援します。交通教育もやるよ」(→国交省の重い腰を上げさせる)
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よっしゃ自転車の通行環境を整備しよう(しかし問題を解決しようにも関連の法律は複雑)。
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国交省から各地方自治体に対して、自転車の通行環境整備について標準的な考えを示そう。
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有識者会議で提言をまとめる=みんなにやさしい自転車環境 -安全で快適な自転車利用環境の創出に向けた提言-
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自転車のためにも歩行者のためにも「自転車は車両、自転車は車道」が基本。
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提言や研究結果等をもとにガイドラインを作りました=安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン<今ここ
こういった考え方に基づき、現在東八道路では3車線あった車道を2車線にし、歩道を拡張して広がった分を自転車用の空間としています。
東八道路整備事業北多摩南部建設事務所では東八道路の下記区間において歩道を車道側に広げ、道路を利用される皆さんがともに安全で安心して通行できるよう整備を進めています。
実際に東八道路の区間を自動車で走行、撮影してきました。
なお撮影した区間はすべてにおいて「歩道通行可」の標識が出ていましたが、やはり狭い歩道では車道を走る自転車も半々でした。
ここで道路についておさらいをすると、
道路構造令一 歩道 専ら歩行者の通行の用に供するために、縁石線又はさくその他これに類する工作物により区画して設けられる道路の部分をいう。
二 自転車道 専ら自転車の通行の用に供するために、縁石線又はさくその他これに類する工作物により区画して設けられる道路の部分をいう。
三 自転車歩行者道 専ら自転車及び歩行者の通行の用に供するために、縁石線又はさくその他これに類する工作物により区画して設けられる道路の部分をいう。
四 車道 専ら車両の通行の用に供することを目的とする道路の部分(自転車道を除く。)をいう。
となっています。
自転車歩行者道 - Wikipedia普通自転車は原則として、歩道の中央から車道寄りの部分を徐行しなければならない。歩行者の通行を妨げる場合は自転車が一時停止しなければならない(第63条の4第2項)。なお法令上、歩道での双方向通行を制限する規定はない。
道路交通法の自転車道がある場合、普通自転車は他の車道の部分を通行できない。しかし自転車通行可の歩道があることにより、その道路の車道など他の部分の通行を禁止する規定は一切ない。つまり自転車通行可の歩道の指定は、「自転車は原則車道」のルールに影響しない。ただしこれとは別に「自転車通行止め (309)」などの道路標識により、自転車の通行自体が禁止される場合がある。
ややこしいですが、簡単にいうと交通弱者を守るための法律ですので、歩道では歩行者優先で自転車は徐行。車道では自転車は左端を走り、自動車は徐行、となっています。また、例え歩道が自転車通行可であっても、車道を走ってもよいのです。
でも普通に考えて狭い歩道をわざわざ自転車通行可にするのはその車道が交通量が多く、「危ない」からなんですけどね。
で心理的にどうなるかというと。
ロードバイクで車道走ってる奴って自分が邪魔と思わないの? : まとめでぃあ12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/13(水) 20:06:47.28 ID:azKxfYWU0
車「あいつ邪魔」
歩行者「あいつ邪魔」
自転車「俺は風!」
日本社会に平和が訪れるのは、いつになるのでしょうか。