新作ガンダムアニメ「ガンダムビルドファイターズ」は全方位戦略で大人から子供まで楽しい

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ガンダムの新作アニメというのはいつの時代でも難しいものです。

あの富野監督でさえ、Zガンダム、ZZと苦悩し迷走し、今では原作者としてのみしか関わっていません。ガンダムのアニメに関わるのはガンダム世代の夢でありつつも、同時にクリエイターとしては悪夢でもあるのです。

前作AGEがアレだったこともあり、今回の新作アニメも心配されましたが、全体的に好評。その秘訣はこちら。

ガンダムビルドファイターズ感想まとめ 第1話「セイとレイジ」 : GUNDAM.LOG -ガンダム2chまとめブログ-

8:風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2013/10/07(月) 21:37:56.93 ID:v3xsCTNA0

よくここまで全方位に良い意味で媚びれたな

そうなんです。オッサン世代から若手まで、全方位戦略。オッサンにとってはもうね、名台詞のオマージュのオンパレードはうれしい限り。

出てくるガンダムもガンプラ・バトルのためにシリーズ問わず全部でていいという、なんでもアリ。それだけに人それぞれ、心のモビルスーツがあるわけですが、そのMSがシリーズ問わず出て来れるのは今回の設定の妙。

簡単にいうとガンダムから戦争を抜いて、学園モノにしたという設定。

いやね、いつも重かったんですよ。戦争って。

戦争って戦わなきゃいけないから、しかも人が乗って戦うわけでしょう、死ぬ訳ですよ。血を流すわけですよ。それを小さな子に見せられますか、見せられないわけですよ。だから大人向けアニメ、という話になるわけですけど、プラモデルは子供も買うわけです。そのギャップは大きいのです。

SEEDにしても、00(ダブルオー)にしても、はたまた作画が幼かったAGEにしてもバンバン人が死ぬ訳です、戦争ですから。やっぱね、それを幼稚園生とか、小学校低学年には見せられないわけです。じゃあいつならいいか、という話ですけど、そうなると中学生以上じゃないとなあと、子をもつ親として思う訳です。そんな自分は小学6年のときにファーストガンダムに出会っているわけですが。

ところがですね、ガンプラ・バトルという一種の格闘技、ある意味古き良きGガンダムのガンダム・バトルを模しながら、戦いを肯定するのはうまいなあと思う訳です。なにせ誰も傷つかない、血を流さない、死なない安心感ありますからね。せいぜいガンプラが壊れるだけ。

ガンダムってもともと超合金を売るために作られたロボットアニメですからね。

ここ大事なポイント、試験にもでるし、大河原展でも指摘されていたところ。アニメのビジネスモデルは当時、おもちゃを売る、しかなかったのですよ。

残念ながらガンダムは旧来のロボットアニメではなく、戦争を描いたシリアスアニメになっちゃって、本来の「超合金を売る」という目的は果たせず、ついにはスポンサーを倒産に至らせるまでになった問題児なのです。

ところがガンダムの転機はその後訪れます。

作品としての完成度が高いがゆえ、宇宙戦艦ヤマト以降、シリアスアニメに飢えていたアニメファンにバカ受け、そして版権はバンダイに移りバンダイが得意のプラモデル、しかも当時はミリタリーでしか再現しなかった「スケールモデル」をはじめてロボットプラモデルに導入することになります。

ミリタリーならプラモデル専門誌でも扱える。

ということで、当時ミリタリーしかなかったプラモデル業界、専門誌HOBBY JAPANでガンダムが取り上げられます。ところが当然ミリタリーの世界からは拒否反応、それまで第二次世界大戦の戦闘機か、戦車が表紙を飾って巻頭カラーを飾っていたところに、おもちゃ崩れが入ってきたわけですから大人から総スカンです。

ところがガンプラは売れにうれ、ガンプラブームが訪れるのです。中学生は全員日曜日になるとデパートや模型店に殺到、開店と同時におもちゃ売り場まで走ってワゴンに積んであるガンプラを奪い合うのです。私も何度やったことか。そして何度スカをひいたことか。MSが欲しいのにあるのはムサイのみとか、ザラです。

このガンプラ・ブームに乗り、HOBBY JAPANから伝説のムックが出ます。それがHOW TO BUILD GUNDAM。

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モビルスーツをミリタリー、兵器としてとらえ、色々なシチュエーション、ジオラマで仕上げたガンダムの世界はこれまでミリタリーしか受け付けなかったプラモデラーの心をもとらえ、ついには融合することになるのです。ガンプラがプラモデルとして大人に認められた瞬間です。

いまではHOBBY JAPANといえばガンプラ、というイメージですが、そんな変遷があったのですよ。

ガンダムのアニメは常にこの「ガンプラを売るための、30分のCM」と揶揄されるように、とにかくガンプラが売れないことには話が始まらないわけです。しかも新作ガンプラはアニメ登場と同時に発売されるようにと綿密にスケジューリングされてきたのですけど、これが不幸をも呼び起こします。それはガンプラによるネタバレ。

ガンプラは当然製品なので印刷工程が足が長いです。この印刷物の説明や、次どんなガンプラがでるのかのラインナップが流出することで、ガンダムアニメのストーリーがネタバレしてしまうのです。これは残念すぎる。

今回のビルドファイターズが素晴らしいのは、なんと1話目では一切新ガンダムが出てこないのです。出てきたのはウィングガンダム、ストライク(のカスタム版)、ギャンなど。つまり旧作です。ストライクは確かに新作なのですが派生で完全ブランニューではありません。だからネタバレがない、ということと同時に、素晴らしい効果を生み出します。

旧ガンダムシリーズのプラモが売れる!

まさに30分のガンプラプロモーションビデオと考えると完璧です。新作がでなくとも、ガンプラが啓蒙できるのですから。きっと今頃

「そういえばギャンってよかったよなあ」

「ウィング作ってみようかな」

とプラモ屋で買ってしまう人続出でしょう。

これが狙いです。ガンプラが売れる、ガンダムが作れる、このポジティブスパイラルがガンダムの理想郷を作るのです。だから今回のビルドファイターズの設定はステキなのです。

ガンダムビルドファイターズ感想まとめ 第1話「セイとレイジ」 : GUNDAM.LOG -ガンダム2chまとめブログ-

22:風の谷の名無しさん@実況は実況板で:2013/10/07(月) 21:41:12.63 ID:K2Q1a+j30

何がすごいって 新作プラモ出さなくても十分販促できるのがすごい 参戦機体次第で在庫処分できるな まあオリジナル機体ももっと出るんだろうけど

ファースト世代にはたまらないラルさん、いい味出してたなあ。

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