天使と魔女と。ヴァイオリニスト石川綾子さんの真実に迫る Q&A

先日超絶技巧でヴァイオリンを弾く美女、石川綾子さんのライブにお邪魔してきました。

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天使と魔女と。ヴァイオリニスト石川綾子ファンミーティング「あや会」でギャップ萌えしてきました ([の] のまのしわざ)

いわゆる「演奏してみた」というジャンルなのですがそのレベルが桁違い。特に楽器が「バイオリン」とこれまたギターでも鍵盤楽器でもないところが新鮮で心を鷲掴み。いやそれ以上に驚くのがその美貌。えっ、こんな美人がまさかネギをかざってVOCALOID曲「初音ミクの消失」をバイオリンで弾いちゃうの、しかも超絶技巧で!

その技術はどこからきたのか、なぜ初音ミクをヴァイオリンで演奏するのかなど神秘的な素性に迫るべく、独占誌上インタビューを敢行しました。以下、Q&Aです。

Q バイオリンの詳細スペック、歴史、なぜそれを選んだのでしょうか。また使っている経緯を教えて下さい。

A 愛用の楽器は、1763年イタリア製のヴァイオリンです。シドニーに住んでいた頃、恩師であるルーマニア人の教授が「Ayakoに合うヴァイオリンをやっと見つけたよ」と言い、ドイツから取り寄せてくれた楽器です。初めてその楽器を弾いた瞬間、何だかおじいちゃんのような無限の温かさを感じて・・すぐにその音色の虜になりました。

ライブ中のクイズにもなったヴァイオリンの歴史。数十年どころかなんと製造後240年以上!?  その歴史の長さはもはやアメリカ史と比較した方がいいほどで、恩師の方の深い愛情を感じさせてくれるエピソードです。

Q 初音ミクに出会ったキッカケは何だったのでしょうか。

A ニコニコ生放送"あやニコ祭り"の特別企画で、初めてボカロ音楽に出逢いました。初音ミクの音楽を毎日のように聴き「なんていい曲・・!」と、どんどんその魅力に引き込まれていきました!素敵な曲がたくさんあり、初音ミクに出逢えて幸せです。

綾子さんが触れてきたクラッシックとは、対極にあると思われる初音ミクの音楽ですが、音楽という共通の軸で考えるとジャンルを問わず名曲は名曲なのでしょう。

綾子さんのコンサートでは初音ミク曲の他、きゃりーぱみゅぱみゅやジブリの映画音楽といったものも演奏します。その選曲の基準はどうでしょうか。

Q きゃりー(きゃりーぱみゅぱみゅ)やジブリなど、キャッチーな曲は、選曲の基準などはあるのでしょうか 。

A まずは自分自身が好きな曲を選びます(笑)。そして選曲した全ての曲をヴァイオリンで弾き比べ、一番ヴァイオリンの"音色"と合う楽曲を演奏させて頂きました。

 私がいつも気を付けている事は「原曲を大切にする事」です。作曲家が生み出す音符そのものを出来る限り尊重し、アレンジを加える事は最小限にし、その楽曲の魅力は最大限ヴァイオリンの弾き方で伝えられれば嬉しいなと思っています。

原曲を大切に弾くヴァイオリンですが、才能がもとからあったとしてもここまで来るには相当練習したはず。さてどんな学生生活だったでしょう。

Q 学生時代はどんな生活でしたか? 練習三昧でしたか?

A ロンドン・シドニーでの生活が長かったので、現地の勉強・日本の勉強・音楽の勉強、ヴァイオリンの練習三昧で、いわゆる「ガリ勉」にならざるを得ませんでした(笑)。

少女マンガのお嬢様系、優雅な学生生活かと思いきや、「ガリ勉」だったということです。確かにこれだけの勉強していたら、相当詰め込みしないと追いつきませんね。

女子の「ガリ勉」というと無口で、どちらかというと社交的ではないイメージもありますが、コンサートではよく話し、よく笑っています。その性格はどこからきたのでしょう?

Q 普段はほわんとしているようですが、性格は天然と言われますか?

A とても大らかな国で育ってしまったせいか、のんびりとした性格になってしまったようで・・。たまに的外れでご迷惑をお掛けしてしまう事もあるかと思いますが、本人は至って真剣で決してわざとではないので・・・!(笑)

「いやむしろそこがいい!」とドジっ子萌えな人の心を鷲掴みすること間違いなしです。

海外生活が長く、英語の発音も素晴らしい綾子さんですが、使い分けはどうしているのでしょうか。

Q 英語と日本語、どちらが得意ですか? 考えごとはどちらの言語?

A 海外にいる時は英語で考え、日本にいる時は日本語で考えます。「郷に入っては郷に従え」と、無意識に頭の中で切り替えているようです(笑)。

完璧なバイリンガルですね。英語を喋っているところも見てみたいです、もっとキリッとしているのか、それともやっぱりあのほあんとした雰囲気で英語なのか、とても興味があります。

コンサートの時、子供の頃にお友達を自分の発表会に誘えなかった、というエピソードを披露していたので、それについて詳しく聞いてみました。

Q バイオリンはフォーマルなイメージで一般市民にはあまり馴染みがなく、子供時代にそれを意識していた節があります。それが元で今のようなカジュアルなスタイルに取り組んでいるのでしょうか?

A 子供の頃、自分がこんなにも大好きで一生懸命取り組んでいるヴァイオリンなのに「眠くなってしまうかな・・つまらないかな・・」と思い、仲の良いお友達を私のコンサートに誘えませんでした。

 いろいろな国でコンサート活動をさせて頂いていますが、目的は常に同じで、"クラシック音楽は眠くなるというイメージをなくしたい!ヴァイオリンの良さを伝えたい!"という想いからです。この想いを胸に、とっても微力な私ですが、一人でも多くの方に楽しんで頂けるよう、これからも挑戦し続けたいと思っています。

一般的にクラッシックは眠くなる、というのは避けられない宿命であり、この原因はアルファ波が出る、シートがゆったりしているなど様々です。ただせっかくの生演奏なのですから、楽しく聴きたいし、聴いてもらいたいですね。それに挑戦していくひたむきな姿に感動します。

Q 今後の予定、将来の夢を聞かせて下さい。

A 「あなたを眠らせないヴァイオリンコンサート」を目標に、たくさんのコンサートを開催し、一人でも多くの方に生演奏を聴いて頂くことが夢です。そして、私の何よりの活力は、会場にいらして下さった方々とお話することで、「楽しかった!」「感動しました」というお言葉を掛けて頂ける時は、嬉しくて泣けてしまいます・・(涙)。これからも、少しずつですが、クラシック音楽の堅苦しい壁をなくし、いろいろな年代層の方々に聴いて頂けるよう、心を込めて演奏させて頂きたいと思います。

ジブリ音楽もあと100年もすれば立派なクラシックになるわけですから、継続は力なり。ヴァイオリンの音色はとても綺麗で、心に響くものです。今の時代、ヘッドフォンでピコピコ音楽を聴くことが多いですが、音楽の源泉である「音を楽しむ」というのは究極的にライブが最高です。特に筐体そのものが共鳴箱として音を響かせる弦楽器は、直接身体に響いてきます。耳だけではなく、皮膚感覚で音を感じることができ、さらにはその流麗な動きで視覚的にも楽しむことができます。

あの滑らかな指さばきから奏でられる清らかな音に驚き、顎がはずれるかと思うほど、ポカーンとしてしまいました。PCのモニターの前でもポカーンですが、ライブではさらにポカーンx3です。やはり生演奏は最高です。

年齢層、ジャンルにこだわることなく挑戦しつづける石川綾子さん。精力的にライブ活動を行っているので、皆さんにも私が体験した「ポカーンx3」感覚を味わってほしいですね。


▼今後のライブ、コンサートの予定はこちらから↓


このあとすぐ!

次回は『あやニコ』秋祭り! 10月3日(木)22:00〜生放送 http://live.nicovideo.jp/watch/lv153083772

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石川綾子ヴァイオリンコンサート
「あやコンvol.2〜AYA BAND〜」追加公演決定!

日時:2013年11月5日(火)
   18:00 開場 / 19:30 開演
会場:モーション・ブルー・ヨコハマ
http://www.motionblue.co.jp/artists/ishikawa_ayako/
料金:¥4,500
予約開始:9月21日(土)11:00〜
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