ニュルブルクリンク北コースをレース用レンタカーで走る方法(2):走行編

●受付・書類手続き
2Fの事務所に入って、まずは書類手続きから。すでに予約フォームを送っているのでそれにサインすること、運転免許証と国外免許証のコピーをとって終了。

●注意点、インストラクション
今度は部屋が変わって、応接間みたいなところへ。TVでDVDをみながら走行の注意点を説明します。

・ニュルはサーキットではない、有料道路(TOLL ROAD)
・高低差があること(約300m下る)GT5やForzaでは分からない
・縁石は高く、ひっかけると横転するから乗らないこと
・ブラインドコーナーがほとんど。見掛け上のクリップ(イン)につかないこと。実際のクリップはブラインドの先にある
・ビデオ撮影禁止。特に助手席の人が手持ちでの撮影は横Gでパンチをドライバーに食らわして即クラッシュ
・故障、クラッシュしたらコース脇に止めて、車外、ガードレースの内側へ避難
 以前アホがコースの真ん中にクルマをとめて多重クラッシュになりそうだった。
 このドライバーはNurに写真とられて今も事務所に写真貼られて出入り禁止になった唯一の人間。
・事故は警察の現場検証が入る。保険適用のため。
・二輪からはとにかく距離をとること
 自分が悪くなくても、二輪がスリップダウンしたのを轢いても自分の責任を問われる。それがドイツの法律。
・とにかく安全走行。怖いと思ったらスピードを落とすこと
・抜き方、抜かれた方
 アウトバーンと同じ、右側が低速車。明示的にウィンカーを出して寄るといい。
 絶対に右から追い越してはいけない。追い越しは左から。例外はなし。
・シフトチェンジの仕方
 ソフトタッチに。力任せはだめ。3速以上しか使わない。
・車両故障の場合
 壊したら弁償してもらう(保険適用外)
 何か異変を感じたら、すぐにガレージに戻ってチェックをすること。特にシフト、クラッチ、ブレーキ。チェック受けて経年劣化であれば弁償する必要ない
・事故、故障で止まったらNurとRSRNurburg事務所へ電話すること

説明が終わったら、ヘルメットをかぶりクルマへ。もうあとは走るだけです。

●インストラクションラップ(別料金)

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早速インストラクターと共に乗り込みます。インストラクターはポルシェCUPで走っていたレーシングドライバー、普段FFは好きじゃないけどこのメガーヌR26.Rは例外。とてもよく走って大好きだ、といっていました。なので「good choice」とのこと。

このメガーヌR26.Rは軽量とはいえフロントヘビーな重量バランス、ブレーキもハンドルもとにかく急な操作はしないこと。ハンドルはちょっとしか切っちゃだめ、ブレーキもソフトに踏み、戻すのもゆっくりしないと急に荷重が後ろに戻ってアンダーが出てしまうから気を付けて、といったアドバイスを受けました。

久々の右ハンドルなので交差点のあと思わず左側を走ってしまって、インストラクターに「右側走って。みんなやるね(笑)」と言われることも。ほんの数百メートルでニュル北コース入り口に到着。

▼北コース・ゲート(左ハンドル専用)
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ゲートは両ハンドル用と左ハンドル専用とあるので、一人の場合は両ハンドル用(左側)に並ぶこと。今回は右側ゲートからリングカードをかざしてコースイン。

▼リングカード
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コースインしたらどこのラインをどのギアで走ればいいか、ずっと喋って教えてくれます。基本は3速以上のギアを使い、1-2速は使いません。

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ブラインドコーナー、ブラインドクレストが多く、5速のままアクセルはパーシャルでハンドル切らない、ブレーキ踏まない、なんてことを指示されるのですけど、怖いったらありゃしません。もちろんその時タイヤは鳴いているし、クレストで荷重が抜けてグリップ感がなくなっているのですから。

クリップのつき方も参考になり、外側まっすぐいって、まだまだ、ここでインについて、ハンドルを戻しながら(open)、アクセルを開ける、といった要領。

カルーセルはブレーキを手前で済ませて内側に飛び込んで、パーシャルのままコーナリング、白いところでアクセルONにしながらアウト側に飛び出ます。

バックストレッチ、本来最高速がでる場所の手前にあるAUDI看板が見えたら減速、クーリング走行でゲートに戻ります。連続周回はできません。

▼左奥:コースから戻ってきた車両の列(手前車両:Lotus Exige V6 Cup
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連続周回する場合はそのあと左側車線(写真、白911)を選ぶと再びゲートへ並ぶことができ、右側車線(MINI、グレー911)は出口方面、または駐車場に入ることができます

▼駐車場(パーキングエリアといった風情)
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一度インストラクターを事務所まで送っていって降ろしたらフリーダム。あとは自分一人で楽しくニュル北コースの走行を楽しむ番です。

●単独走行

インストラクションしてもらったとおり、あとはゲートでカードをかざして自由に走るだけです。安全運転でぜひどうぞ。

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実際に走ってみて、どんな感想だったかはまた次回。

(つづく)