ミニ四駆小説「流しのミニヨン・レーサー北川」:第27話 対決 #mini4wd

前回までのあらすじ

レース会場に突如姿を現したユキと幻のキラーマシン『ホワイト・ブリザード』。ユキをみつけ、流しのミニヨン・レーサー北川は姿を消した。

ユキ「まったく、うちのジョージはどこにいるのよ〜」

ぶつぶついいながらレースに望むユキ。元レッド・ホイールメンバー、そして幻のキラーマシン「ホワイト・ブリザード」は順調に予選を勝ち進む。

一方自称「新橋の虎」の浜田も北川からレンタルした伝説のマシン『ブラッディ・マリー』で順調に予選を勝ち進んでいった。

そして迎えた決勝戦。両者を含め5名での戦い。

ユキ「あら、ジョージのお友達の・・・ええと」

浜田「新橋の虎、浜田。北川の兄貴の兄弟分でっせ、覚えておくんなまし」

ユキ「ふーん、でもマシンはジョージのだよね。自分のマシンで出ないなんて、変なのー。ジュニアクラスじゃないんだから。」

浜田「しょうがなかろ、兄貴にこれで出ろっていわれたんで」

不服そうな浜田とふくれっつらのユキ。そしてついに決勝レースがはじまろうとしていた。


・・・

幹部A「本当にレッド・ホイールの伝説のマシンが出てくるとはな」

幹部B「皇帝の予言どおりだ。すべては皇帝の手のひらの上。」

幹部C「ククク、まったくだ。踊らされているとも知らず、いい気なものだ。」

会場をモニターで見つめる三人。

幹部A「さて、もはやレースは見るまでもない。また計画に一歩近づいたようだ」

幹部B「ああ、もう結果は分かっているからな。売り上げはいくらになったのだ。」

幹部C「フフフ、これまでの最高額だ。」

幹部A「順調だ。さて諸君、では祝杯をあげようではないか。」

幹部B,C 「皇帝の計画のために、乾杯!」

3人はオレンジ・ジュースを一気に飲み干した。

・・・

決勝レースが今まさにはじまろうとしていた。

ユキ、浜田を含め5人がコースに並んだ。位置について...

READY...

GO!

各車一斉にスタート。予想どおりホワイト・ブリザードとブラッディ・マリーの2台が集団から抜け出し、コーナーを曲がっていった。グングンその差を広げていく。そして注目の最初のジャンプ台。ほぼ同時に入った2台だったが...

ユキ・浜田「ああああっ!!!」

ほぼ同時にジャンプ台に入った二台は空中で接触、両車ともコースアウト、失格となったのだった。

コースの外に転落する2台を横目に他の3台がゆっくりと通り過ぎていった。呆然とするユキと浜田。そしてレースはそのまま終わり、平凡なミニ四駆3台が1-2-3位となった。

ユキ「アンタがぶつかってきたから!」

浜田「なんだと、そっちがバランスを崩したからやろ!」

ユキ「うちのホワイト・ブリザードのセッティングは完璧よ! 何よ、レンタルマシンのくせに、十分に整備できてなかったんじゃない!」

言い合う二人を見かねて学生が割って入ってきた。

学生「二人とも、もうやめてください。レースは終わったんだし、北川さんもいないし、今日はもう帰りましょう。」

浜田「何いってる、このレースに何万つぎこんだと思ってるんだ! エントリー料金以外に自分に賭けてたこのミニ四駆券が全部パーだ。おい、ユキとかいったな、弁償してもらうぞ!」

浜田は自分が勝つと予想して、裏サイトでミニ四駆券を大量購入していたのだった。

ユキ「ふざけんじゃないわよ、実力もないくせに。ふん!」

そこに息を切らしながらサラが走り込んできた。

サラ「浜田さん、ちょっとこれ、どういうこと? 何があったの? なぜ負けたの? 北川さんはどこ?」

浜田「さ、サラさん、いっぺんに色々言われても、ようわからんですわ。」

ユキは憮然としている。

ユキ「うちのジョージに何の用よ、この年増女」

サラ「と、年増?」

ユキ「あーら、最近はアラサーとかいうんでしたっけ、いかず後家。」

サラ「いかず後家ですって! なによ、このカマトト!」

完全に危険領域に入った二人をみて、完全にひいている学生と浜田。学生が小声で浜田に耳打ちする。

学生「??? いかず後家、カマトトってなんですか、浜田さん」

行かず後家(いかずごけ) - 日本語俗語辞書

後家とは夫に死なれ、再婚をせずに独身でいる女性のことである。つまり、行かず後家とは何歳になっても後家さんのように嫁に行かない女性のことで、そういった女性を嘲う言葉である。行かずだけでも適齢期を過ぎても嫁に行かない女性を意味するが、後家をつけることで更に嫌みが込められている。

カマトト(かまとと) - 日本語俗語辞書

かまとととは女性が世間知らずを装うために言った「カマボコはトト(魚)から出来ているの?(文句の内容は諸説あり)」という文句から出来た言葉で、知っているのに知らないフリをすることである。幕末の花柳界で普及したことから女性を対象に使われたかまととは、後に「うぶを装うこと」や「うぶな人(この場合『かまとと女』ともいう)」という意味で使われるようになる。

学生「とにかく浜田さん、、、ここは一つ、逃げましょう」

浜田「そうでんな、逃げるが勝ちや」

睨み合い、罵倒しあう美女二人をおいて、学生と浜田はそっとその場から離れた。

その様子をショールームの2Fから見つめていた男がいた。

(づつく)

【ミニ四駆小説は平日、12:00更新予定です】

この小説はフィクションで、実在の人物・団体と一切関係ありません。

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