ミニ四駆小説「流しのミニヨン・レーサー北川」：第20話　ジョージ #mini4wd

前回までのあらすじ
流しのミニヨン・レーサー北川は浜田に呼び出され、代々木の焼き肉屋へ向かった。そこにいた女性店員の持つマシンを見て、北川は驚く。

女性店員が美人揃いと評判のミニ四駆焼き肉屋。北川は店員のもつマシンを見て、驚いていた。

北川「...すまんが、帰る」

北川が慌ただしく席を立とうとした瞬間、女性店員がこちらのテーブルに近づいてきた。

店員「お待たせしたっちゃ～、当店オリジナル焼き肉の焼き焼きサービスですわん。あれ、お帰りですの？」

北川は目を伏せたが、時すでに遅し。

店員「あれ？　　あ、もしかしてジョージ！　ジョージじゃないのぉ、いやん、もう、運命の再会じゃないのん！」

浜田・学生「じょ、ジョージ！？」

やけに慣れ慣れしく接する女性店員、目線が定まらない北川。

店員「ミニ四駆コースをおいたときにきっといつか、ジョージが来てくれると思ってたのよん、やん、ジョージとは運命の赤い糸で結ばれているものね、まあまあ座って、ゆっくりしてって！　ねえ、ミルクストレート追加！」

店内「よろこんでーーーー！」

北川はすっかり帰るのに失敗して、意気消沈している。

学生「北川さん、お知り合い、ですよね」

店員「お知り合いだなんて、やだわぁ、ジョージは私のフィアンセなのよっ！」

浜田・学生「な、なんだってぇーーーーー！」

二人の叫びが店内にこだました。

（つづく）

【ミニ四駆小説は平日、12:00更新予定です】

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