モタスポ観戦塾のラジオ放送でF1日本グランプリ訴訟判決へのコメントがあったとのことで、聞いてみました。
(2007年F1日本GPに行ったときに履いていた靴。悪路、雨対応)
下記は私のメモです。多少ニュアンスが違う部分や誤記があるかもしれないので、参照リンクのMP3を再生して確認するとより正確です。
2007年F1日本グランプリ富士・・・: モタスポ観戦塾アクセスポイントは山中湖(私と同じ場所)
土曜日行き1時間、帰りは4時間待ち
日曜日行き2時間、帰りは5時間待ち
苦にならなかった。(もともと)F1見るのは楽じゃない。
鈴鹿初開催 1988年 26歳 自由席
夜中に正面ゲート並ぶ、いっせいにダッシュ。
第一コーナーぬけてS字自由席、土手に向かう。夜中に。
懐中電灯もって場所取り。
真っ暗な中、友人を呼ぶ声があっちこっちに。野戦状態。
場所確保できたぞ、となると朝までいて、昼過ぎまで寝ながら待つ。
帰りの駐車場から車を出す、4時間くらいかかる。
さらに表は大渋滞。
指定席の人はもう少し楽だったかも。
今はもう、らくちんな観戦になっている。当時はそのくらいだった。そういう経験していたので、2007年のF1の富士はあまり苦にならなかった。
最初の場所で最初のことをやるのは大変。
環境は悪かった。ぬかるんだ、冷たい雨。
工事現場のボンボリのライト。
アルバイト、案内プラカード、一生懸命やっていた。
そこに詰め寄る大人たちもいた。
バスの列の中、トイレに順番にいけるように、仲良くなったり、友達になったり。
観戦に慣れている人も多かった。
初めての観戦の方も多く、ハイヒールで来ている人もいた。
FSWにハイヒールはまずい。
サッカーの試合、なんとか博覧会にきている感覚の人には大変だった。実際に行かれた方、訴訟と判決についてどう感じられたでしょうか?
海外、見る方も長年のキャリアがある。
日本と海外では違うというのもあるのでしょうか。
大人も子供も見られるモータースポーツであってほしい。
同じ環境であっても、感じ方は人それぞれだと思います。係員に詰め寄る人、怒号を浴びせるひともいましたが、私はそれをしませんでした。
でもバス待ち以外C席仮設スタンドの件でも裏切られた感はとてもあったし、その後のFSWの対応の酷さで堪忍袋の緒が切れました。電話はつながらない、メールを出しても返答はコピペ。まったく誠意の感じられないFSWに対する最後のコミュニケーション手段が民事訴訟です。
民事訴訟、裁判を起こすことは国民の権利です。特に大企業相手に一般市民が声をあげる、なんてことは裁判くらいしかできないのです。
その裁判の判決は賠償命令でした。裁判所がFSWのずさんな運営をみとめたのです。
そして特に声を大にしていいたいのは、FSWが裁判を通して責任転嫁、言い逃れしたことはほとんど事実認定されなかった点です。
・・・
クルマに例えましょう。
新しく出るスポーツカーを買おうかどうか考えています。日本を代表する企業のクルマで、いまや世界のトップ企業といってもよく、その効率的な生産方法は有名です。スポーツ性能、デザイン抜群、言うことなしです。
しかし、とある人がこういいます。そのクルマは初物だから、色々トラブルがあるかもよ、と。
お金を振り込んだら、トラブル続出です。まず納車が遅れます。しかも連絡なしで。
家でまっていても、いつまでたってもこないのです。電話してもつながりません。
ようやく4日たってクルマがきました。ところが今度はエンストして走りません。
「いやあ、スポーツカーですからね、お客さんの運転の仕方が悪いんでしょう」
・・・こちとら20年スポーツカー、マニュアルに乗ってるベテランなんですけど。
「でもこっちの品質は万全ですからね。ああ、そうか雨だ、雨が降ったからエンストするんですよ」
・・・今時雨でエンストしないよ。えっ、これキャブレーターなの? コストダウン!?
ブレーキを踏んでも止まらないんだけど、危ないじゃないか、といったら。
「あなたがブレーキを踏み損ねたんでしょ。我々の責任ではないです」
「私達の品質は万全です。あなたがウソをいってるんでしょ、クレーマーですね」
そんな企業です。
そんな企業のクルマをあなたは買いますか? 買えますか?
・・・
でも実際に、そんな企業のクルマを買う人、乗らざるを得ない人は多いと思います。親類縁者が社員だ、下請けメーカーだ、銀行の取引先だ、などなど。私の実家もそんな関係で今もトヨタ車に乗り続けています。日本を代表する大企業ですからそこにおもねる人も多いに違いありません。
ですが、バス乗り場の案内スタッフに詰め寄ることがなかったように、それ自身を責めるつもりもありません、
ただ、このメーカーの正体は見えたな、という思いです。保身のためならユーザーを、お客を切り捨てるんです。これが命と関係ない商品であればまだいいのですが、クルマです。命を乗せて走るものです。それを考えると、許せるものではありません。
クルマはお金を出して鉄とアルミとゴムとプラスティックの塊を買うのではないんです。
信頼を買うのです。あなたを信用しますよ、あなたの作った乗り物を信頼しますよ、命を預けますよと。