一億総カントク時代。もし自分がガンダム新作の監督になったなら?

日本人はカントク好きです。飲み屋にいけばプロ野球のカントク、スポーツバーにいけばサッカーのカントク、マラソンをみれば陸連になり、選手の采配、代表選抜、フォーメーション、戦略、選手交代、多種多様に渡るオレオレカントク理論を繰り広げます。

もちろんその対象はスポーツにとどまりません。アニメ、特に30年以上も愛されているガンダムもその対象です。新作がでるたびに批評に批判、オレオレカントク理論が繰り広げられ、インターネットが普及した今では実況しながらリアルタイムでオレオレカントク業に励んでいる状態。

来週ついにガンダムAGEが最終回を迎え、内容に関して開始前から現在に至るまで「炎上」に近い形で続いていることをかんがみると、もういっそのこと、次の新作ガンダムは脚本を一般公募して決めればいいのではないかと思い立ちました。つまり文学でいえば芥川賞ならぬ、ガンダム賞。

選考委員はもちろん、バンダイ、サンライズ、そして富野総監督から構成しますが、事前公開してインターネット上でもっとも評判のいい脚本を選びます。そして見事当選した人が新作ガンダムのカントクくんになれるのです!

なにせネット上でもっとも評判のいい脚本ですからね、もうネットで叩かれることはないはず。そして一般からでたカントクくんを補佐するのは名脚本家、名演出家、そして名プロデューサーですので間違いありません。名作の予感です。

本当に一般公募したなら、ぜひ応募したいなあ。もうプロットはあるんですよ、オレオレガンダム脚本の。

主人公はもうパイロットはやめて、エンジニアにしようと。つまりガンダムを作る側、若きテム・レイのような存在。技術信奉が強く、新機能、新機軸を入れ込むのだけど効果が少ない、故障が多い、運用が大変などから現場には受け入れてもらえず、逆にうとまれる存在。現場で受け入れられるのはザクのようなシンプルで大量生産品。パーツも豊富で修理も素早くできるもの。なにせ戦場ですからね、稼働率はとても重要なのです。

もちろんガンダム特有のガンプラCMコーナー、かっこいい戦闘シーンもふんだんに入れます。ここはサブキャラの美形パイロットや、どじっ子キャラを投入してプラモの売上に貢献。ガンダムのお約束のコロニーにはじまり、地球におりて、再び宇宙にあがるという基本プロットは踏襲。

途中開発を離れ、現場の整備兵に左遷され挫折。現場の苦労を知り、再び開発に戻って現場主義の設計に転ずるという心変わりも入れましょう。

領土ならぬ、資源隕石群の領有権を争ってコロニー間で紛争が起きるというバックグラウンドで。1000隻以上のスペースシップが資源隕石にとりつき、そこでの小競り合いがきっかけで戦争が勃発。当時高等専門学校でモビルスーツ開発を勉強していた学生がたまたま少年将校として徴兵されるという第一話で行きましょう。どうですかね?

最近は小説かくの流行っているから、小説を書いてみたいですね。とにかく時間がほしいです。


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