ヤマハ発動機が電動アシスト自転車PASの子育てモデルの新型を発表したので、その発表会に行ってきました。
(写真左:PAS Babby、右:PAS Kiss mini)
今回の新製品の特徴は小径タイヤ。当たり前ですが、子供を乗り降りさせるときに大きなタイヤホイールだと高く持ち上げなければいけませんが、小径タイヤであればその分低くなって乗り降りがラクになりました。
小径タイヤだと心配なのがその速力。ミニ四駆でもそうですが、スピードを出すには大径タイヤの方が有利ですがそこは電動アシストつき。ギア比を見直しロングにし、最高速は大径タイヤと同じにしても電動アシストによって踏む力は変わらないというマジカル。この結果、大径タイヤモデルと同じような性能でありつつ使い勝手は一枚上手になったわけです。
さらに今回のモデルチェンジのポイントはデザイン。
子育てモデル、といっても実際に子供を幼稚園の送り迎えなどで乗せている期間はせいぜい数年。フロントは体重15kg以下、身長100cm以下、リアは体重22kg以下、身長115cm以下と定められているので、それ以上大きくなったら乗せられません。
そして自転車ですから、奥様が乗るだけでなく、旦那様が通勤や街乗りに使うことも多いとのこと。そんな場合いかにも「子育て子育て」したデザインだとちょっと気恥ずかしいですよね。いわゆるママチャリっぽすぎるのもどうかと。
そういうことで今回のはチャイルドシートを外せば街にフィットする骨太フレームにしたとのこと。カラーバリエーションも豊富でおしゃれに乗りこなせそう。
実際の走りは非常に軽快。本当の子供2名を乗せて女性が走っても、非常に楽そうでした。ということで私もダミー人形「りんごちゃん」を乗せて走行にチャレンジ。
踏みだしから軽い!
ギアは3段ついていますが、平地であれば2だけで十分。電動アシストのトルクでグイグイとスピードアップします。普通の自転車と違って気をつけなければいけないのはダミー人形2体で20kgほどの重さがあり、重心が高いのでコーナリングは遠心力が働き、予想よりも大まわりしてしまいます。これは多少慣れが必要ですね。
今回は坂道は試せませんでしたけど、これだけのトルクがあればそんじょそこらの坂道は余裕でしょうね。
実際ヤマハPASの登坂力はかなり定評があるそうです。
なんと斜度26度の坂道もクリア! その模様は激坂チャレンジをぜひどうぞ。
激坂チャレンジ - 電動自転車 | ヤマハ発動機製品サイト激坂(げきざか)とは、その名の通り激しい勾配を持つ過酷な坂道のことで、自転車愛好家の間で使われる言葉です。ある程度の訓練を積んだサイクリストたちも上り切ることが困難、あるいは不可能な"激坂"を、はたして電動アシスト自転車PASは上ることができるのか!?
この激坂チャレンジでも使われたナチュラに私も乗ってみましたが、もはや3段ギアの3(高速ギア)だけで十分発進可能。まるで低回転ターボのようなトルクフルな走りに、一気にスーパーマンになったかのような感覚です。スピードメーターはみるみるうちに最高速、ノーアシスト状態へ。
ここまで電動アシストの威力があると、電池の減りが気になりますけど最近のはリチウムイオンバッテリーを採用。長持ちするので充電も毎回ではなく数回に1回でよく、しかも20%以下になると1%刻みでカウントダウンしてくれるので慌てる必要もありません。iPhoneなどと同じで、20%以下になってから充電した方が電池にも優しいです。
時代は電動アシストですね。この軽快感、一度味わったらやみつきです。