MINI Clubman(ミニ・クラブマン)のバッテリー交換を自分でする方法

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毎回点検のたびに勧められるバッテリー交換。しかしその値段の高さ(約3万円)におののき、ふと気づくと4年以上使い続けてしまいました。バッテリーの寿命を考えるとそろそろデンジャーゾーン。突然死したこともあるので、次の車検まで持たせるのはさすがにリスクが高いです。

持ってて良かった! 寒い日のバッテリー上がりにブースターケーブル ([の] のまのしわざ)

「バッテリーくらい自分で交換できなくちゃ!」

という古いタイプの人間ですので、MINI(R55)でもチャレンジすることにしました。しかし最近のクルマはバッテリーバックアップ前提が多く、バッテリーをそのまま交換すると色々な不都合があるとのこと。ネットで調べると前のモデルではATが動作不良になってディーラーで再設定(有料)することになったという情報もあり、安全を期して普段はしないバッテリーバックアップを行って交換することにしました。

用意したのはボッシュ・シルバーバッテリー SLX-7Cとメモリーバックアップ。

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【カバーの取り外し】

ボンネットフードをオープン。

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・バッテリーのメンテナンスリッドを外します。
・カバーのボルトを2本外します(車両左側)
・ウォッシャー液ゴムパイプをカバーから外します
・カバーからウェザーストリップを外します
・助手席側ワイパーにぶつかる部分を養生します(または助手席側ワイパーを外す)

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さてここからが本番。このカバーがどうやっても外れません。引っ張ったりしているうちにワイパーのヒンジにあたって傷がガリガリについてしまいました…orz

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ワイパーがいかんということでワイパーを外そうとしたのですが、固着していてはずれず。にっちもさっちもいきません。

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押してもだめなら引くだろう、ああでもないこうでもないと悪戦苦闘した結果、なんとか外れました。ディーラーならきっとワイパー外したんだろうなあ、と思いつつです。

【メモリーバックアップ】

バッテリー交換の前に、メモリーバックアップの準備をします。

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乾電池6本を利用、電圧は9.42V出力です。これをバッテリーを外す前に端子に接続すれば、バッテリーが外れても電圧を供給できます。

【新品バッテリーの準備】

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ボッシュシルバーバッテリーSLX-7Cに見慣れないキャップが。これは車両側排気(ベント)用のフタ。両方穴があいているので、一つはふさぐというものです。

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実際向かって左側にベントがついてました。

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新品バッテリーのマイナス端子側にキャップでフタをしておきます。

【固定金具の取り外し】

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国産車と違い、長いボルトが1本だけのびてます。これまわせばいいの?

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ボルトが外れました。

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固定ボルトの先にステーがついており、バッテリーの底面の楔状になっている部分を押さえつけるという仕組みです。バッテリー底面の逆側も同様の楔形になっており、こちらはスライドして入れるというもの。とても合理的です。

【メモリーバックアップの装着】

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メモリーバックアップをそれぞれプラス端子、マイナス端子につけます。

【古いバッテリーの取り外し】

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古いバッテリーの端子を外します(マイナスから)。

はずれた端子はひっかからないよう、奥へやっておきます。このときメモリーバックアップのワニ口グリップが外れないように注意。

バッテリーは想像以上に重く、片手で持ち上げられませんでした…道理でフックが2本ついているわけです。

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なんとか無事外すことに成功。次に新品バッテリーを装着します。

【新品バッテリーの取り付け】

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バッテリー装着場所。バッテリー底面にはスポンジがはりつけてあります。手前側にまずバッテリーを置き、奥側のキャッチに滑り込ませるようにして入れます。

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新品バッテリーを入れたらすぐさまプラス端子から接続。このときワニ口クリップが外れないように注意。両方の端子の仮止めできたら、ワニ口クリップを外します。

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奥側がきちんとキャッチにはまっていることを確認し、手前側のステーをボルトでとめます。

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ベントを取り付け、バッテリー端子ボルトを増し締め。動かないことを確認します。

【動作チェック】

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ここでエンジン始動、オーディオが動作することを確認。元に戻す前に動作確認しておかないと、あとで二度手間になってしまうから。

【カバーの取り付け】

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バッテリー端子の固定、バッテリーの固定、エンジン始動に問題なければ逆の手順でカバーを取り付けます。

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右側を入れ、左側はワイパーの下に滑り込ませてなんとか入れました(これも難儀)。

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カバーはもともとあった位置にあうように、調整していれます。ここが浮くようであれば何かうまくいってないので、再調整。

位置があえば、あとは
・2本のボルト止め
・メンテナンスリッドを取り付け
・ウィンドウォッシャー液ゴムパイプの取り付け
を行い完了です。

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・・・

作業時間は約1時間10分ほど。想像以上に手間、バッテリーも重いし、カバーは外れないし、傷つくしでよっぽど自分で交換したい人以外はディーラーにお任せした方が無難だと感じました。

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走行距離 40457km