Perfumeが主題歌「スパイス」をうたうドラマ「専業主婦探偵」の感想 #prfm

陣内は主役クラスのはずだったのに、最初から最後までいいところなし。いや、見せ場はあったしそれなりにいい奴なのですが、バカ奥様を育成していくうちに横恋慕、翻弄されて、最後の最後には何も手にしていないという、まさに貧乏くじ引きまくりです。他の登場人物が色々と幸せになったにも関わらず、正直不憫です。

ドラマのプロットは

・深キョン演じる若奥様が夫の愛を取り戻すため、自立した女性になる(その手段として専業主婦探偵となる)

・フミくん(旦那)が勤める証券会社で渦巻く出世競争と不倫、会社乗っ取りの陰謀

という2軸を中心として展開。

天然ボケで行き過ぎたポジティブ思考が特徴の若奥様が人助けをしたり、成長する姿がとても清々しくて明るいドラマと思いきや、会社はドロドロ。人の二面性をうまく使い分けていてもしやこれは物凄い大どんでん返しのある、ジェットコースタードラマに成り得るんじゃないか、と思ったものの結局は非常にほんわかしたドラマでした。ちょっともったいないかんじもしますね。

これだけの伏線をはったなら、もう少し掘り下げられたんじゃないかと。

例えば陰謀の黒幕は新山専務だったわけですが、実はそれを裏で操っていたのはその妻であり、フミくんの上司である新山部長(石田ゆり子)だった、とか。フミくんと不倫したのも実は操るための方便にすぎず、新山専務よりも、そしてその新山専務を憎んで陥れたい若奥様(深キョン)の父よりもタヌキというのに期待していました。

が、よくよく考えるとこのドラマ、脚本が中園ミホさんなんですね。女性が女性を悪く描くというのはよっぽどのことがないとないですし、あったとしても男性が思い描いている悪い女性イメージとは異なる陰湿さが出てくるのでやっぱり違うのでしょうね。

ちなみに深キョンと中園ミホさんの組み合わせといえば、あの名作ドラマ「ハコイリムスメ!」が思い出されます。

ハコイリムスメ! - フジテレビ

「こんなの自分の望んだ人生じゃない!」
そう、思ったことはありませんか?
「幸せになりたい」そう、思うことはありませんか?

都会で挫折した姉…。
都会に憧れている妹…。
生まれ育った家は、東京近郊の高尾山の中腹にある「十一丁目茶屋」。
そんな姉妹が、緑豊かな自然に守られながら、それぞれの恋愛を通じてひたむきに「幸せ」を追い求めるピュアでハートフルなラブストーリー。

 恋愛ドラマに主人公の実家や両親が登場しなくなったのは、いつからでしょうか?この姉妹が幸せを求める中で、避けて通れないのが『家族』なのです。自由気ままな婚姻が当たり前の時代だからこそ、親子の価値観、結婚観、人生観のぶつかり合いをしっかり描きます。
 家族やしがらみを捨てられない不器用な姉を演じるのは、飯島直子。
 見返りのない無償の愛に目覚め成長していく妹を演じるのは、深田恭子
 脚本は「やまとなでしこ」「スタアの恋」「Age,35 恋しくて」などラブストーリーの名手・中園ミホ。女性を描くと右に出るものがいない彼女が、自然の中のピュアなラブストーリーに挑みます。

ただし高尾山界隈だけですけど。

高尾山舞台のドラマ「ハコイリムスメ」 ([の] のまのしわざ)

ハコイリムスメ放映後はドラマ効果で高尾山はにぎわったのですが、しばらくして収束。静けさを取り戻したかと思ったのですが、その後ミシュランガイドブックに掲載され大ブレイク。その流れは収まるどころか、どんどん人が増えている気がします。

今回の「専業主婦探偵」の舞台は勝鬨橋周辺みたいだったので、次回勝どきにいくときはロケ地をチェックしたいですね。

▼勝どきから出航⇒ワンドラ・ボート部:東京河川クルーズレポート ([の] のまのしわざ)

それはともかく、深キョンは相変わらず可愛かったです。もうそれだけで毎週見る価値がありました。

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「知らないほうが、いいのかもね~」がよく合ってました。