レトロな最新鋭! イソライトかまどはレトロモダンで現役バリバリ

大平宿の台所のシステムキッチンの主役はもちろん「かまど」。薪をくべて燃やして調理する、アレです。

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「イソライトかまど」

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全身を耐熱タイルで包み、中の熱を外に逃がさず効率的に調理をすることができます。もちろんこれは「特許」出願、その印は空気穴パネルの刻印「特許」としてデカデカと記されています。この押し出しはスゴイ。

しかもこの昔ながらのかまど、まったく同じ姿でなんと現在も購入可能!

【Amazon】
イソライトかまど 160型二連式

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イソライト住機 | 薪焚き用かまど 特注かまど ~保温効果と耐久性を兼ね備えた~

●現代人の食生活では味わいにくい「昔ながらの味」を!
ふるさとの味でもてなしたい方も、ふるさとの味を思い出したい方にも
● 町・村おこしイベントに!
郷愁を求める方々に、かまどを使って郷土料理のおもてなし
● お店のPRポイントにも!
レトロな雰囲気でお店の空間を演出。
かまどを使った本格料理は宣伝効果抜群

特許だけでなく、このロングランさ加減がスゴイです。一体何年最新モデルを続けているのでしょうか、気になります。

しかもスペックも最強。

標準二連式は重量100kg、160型二連式に至っては200kg!!

どうやって納入、設置するのか想像もつきません。

昔ながらの味を楽しみたい方は是非この最新モデルかまどを使ってみてほしいです。間違いなく当時と同じ味わいを出せますよ。

さてこのイソライトという会社、どんな会社なのでしょうか。

イソライト工業株式会社 | ISOLITE INSULATING PRODUCTS CO.,LTD.

1927年(昭和2年)の創業以来、イソライト工業はその長い年月を耐火断熱れんがとセラミックファイバーに代表される耐火断熱材と省エネルギーの技術開発に取り組んでまいりました。
耐火断熱材分野でその礎を築いてきた当社独自の技術蓄積はいまではわが国はもとより 海外基幹産業の省エネルギー分野にとどまらず 生活環境分野にまで裾野を広げ 着実に新しい実績を築きつつあります。

1927年創業、長い歴史は人々の生活の変化を最新テクノロジーで支えてきたに違いありません。

イソライト住機 ~薪ボイラー 薪焚き風呂釜 かまど コンロ 七輪~

石川県能登半島では天然の珪藻土が豊富に採れます。
その珪藻土が持つ断熱特性を活かしてイソライト住機
では薪ボイラー、風呂釜、かまど、コンロなどの
製品をつくっています。これら珪藻土製品は
時代を 超えるロングセラーになっております。

その最新テクノロジーとは能登半島の珪藻土(けいそうど)。七輪にも使われている素材です。七輪は「七厘(安い)で調理ができる」というのが由来ですが、もともと粘土製だったのが珪藻土になったのは以外と近年のことのよう。

七輪 - Wikipedia

現在のものとほぼ同様の構造のものは江戸時代[2]に作られていたといわれ、日本人が通常「七輪」と考える焜炉は珪藻土を焼成して作られたものであるが、珪藻土を使用した円筒形のものが普及したのは戦後であり、江戸時代に日本各地の窯で作られたものは粘土(土師:はじ)製のものが中心であった。江戸では今戸の今戸焼が著名であり、瓦(かわら)焼窯の職人達が副製品として供給し普及したとされる。今戸焼はおおむね箱形であったようである。

七輪は、能登や三河が産地として著名であり、能登のものは、能登半島で豊富に産出する珪藻土を切り出し七輪とした。また三河のものは長州(萩)から製造法が伝来し、陶器製で断熱のため二重構造にした七輪を製造したとの伝承がある。送風口の細工は三河でできたとされる。土師製のものは重く、陶器は熱く焼けてしまい大変危険であり火熾(ひおこ)しには適さないことから、次第に珪藻土製のものが主流になったと考えられる。

断熱以外にも食用に使うことができる…って、え?

珪藻土 - Wikipedia

・最近では、珪藻土を風呂桶として利用する方法も開発されている。
・太平洋戦争中には、ベントナイトと共にビスケット及び乾パンやキャラメル等、菓子・食品類の増量剤として使われたことがあった。
・アイヌ民族は珪藻土を「チ・エ・トイ」(我ら食べる土)と呼び、少量を汁物のとろみ付けに使ったり、山菜を和えたりして食べた。「トイ(toy)」はアイヌ語で「土」の意味だが、食用土を指す場合もあり、地名で「豊」などの漢字を当てられている場合が多い。江戸時代、飢饉の際に珪藻土が食べられることを知り、飢えのあまりに大量に食べてしまった人々のなかには、便秘に悩まされたり、糞詰まりのため死ぬ人も出たという。
・その吸着作用を生かして,英国などでは胃腸薬として処方されることがある。

土の食べ過ぎ注意です。

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やっぱ食べるのは釜で炊いた美味しいご飯だけにしましょう。

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廃村「大平宿」で江戸~昭和の暮らしを体験(前編) ([の] のまのしわざ)