憧れのエアレーションオイルダンパーをDB01ドゥルガに投入

買ってからもう2年ほどたってしまいました。

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せっかく買ったのにもったいない。ということでオフロードコース走行前日に急遽組み立てです。

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削りだしのシリンダーなど高級感あふれるパーツ。樹脂も硬質、グラスファイバー入りでしょうか。

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通常のダンパーよりもしっかりしているのがピストンガイド。アッパーとロワーガイドでピストンの動きをがっちりとキャッチ。

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そして如何にも精度の高そうなゴールドシャフトとデルリン削りだしのピストンリング。

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シリンダー下部にOリング2つ、さらに0.1mmシムを2つ挟み込んでかっちりとオイル漏れを防ぐ構造のようです。なんだかスムース。

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オイルを入れて完成。オイルは縁の1mm下まで入れてキャップを閉めるだけ。エアレーション(気泡)によって減衰力を出すという構造なのですが、イマイチ構造を理解できていません。エア室がある従来のCVAダンパーやアルミダンパー(ダイアフラム式)は少しは理解できるのですが…

どう違う?ダイヤフラム式ダンパーとエアレーションダンパー - 兎の工作室 BLOG

エアレーションダンパーの作動油は、
正確にはオイルではありません。

泡=気体

オイル=液体

の混合物です。こういう微妙な流体のことを


気液ニ相流 といいます

オイル=液体は圧縮できませんが
泡=気体は圧縮できます。

細かい泡が混ざったオイルは、極端にいうと
オイルでできたスポンジ、もしくはムースみたいなものなので
ストロークが小さい場合、入れたオイルの固さほどの減衰力は出てません。
選んだ番手より、ずっと柔らかいオイルとして振る舞います。
細かい凹凸には素早く忠実に追従するため、
結果としてタイヤの接地が良く保たれ、トラクションが向上します。

一方で、ジャンプの着地など、深くストロークした場合
シャフトの体積分、シリンダー内が加圧され
気泡が圧縮されて小さくなり(←追い出されるわけではない)、
作動油は単相流に近づいていきます。
結果、ナマのオイルの固さが発揮され、しっかり踏ん張ります。

小さな凸凹に柔らかく素早く追従し
ストロークするに従って減衰力が高まる…
エアレーションダンパーは一種の可変式ダンパーであり、
簡単な構造で、電動バギーのように重量が軽いくるまが
オフロードで走るためのニーズを見事に満たすため
不動の地位を得てます。


・・・

DB01ドゥルガに投入してプレジャーフォレストを走ってみましたが、走りはとても素直。DF-03用オイルダンパーとどう違うかと言われるとパッとは答えられませんがw

www.team-azarashi.com/soukouhen4.html

そのままの状態でダンパーキャップのビスを締めこみます。
ダンパーキャップに取り付けるM2×5キャップビスはTRF501Xの
キットには付属しています。アフターで入手するには「ビス袋詰C」に
入っているようですね・・・・

ビスを締めこんだらピストンロッドを数回上下させます。
このときクチュクチュとエアが噛む音がする事がありますが
エアレーションダンパーの場合はエア噛み上等です(笑)
オイルとエアを十分混ぜ合わせたらピストンロッドを伸ばして見ます。
スルスルとロッドがシリンダー内に戻って行きます。
次にピストンロッドを押し込みます。今度は若干戻る(伸びる)はずです。
まずはこの動きが左右で同じようになる事を確認し、大きく異なる場合には
オイルを若干足してオイル抜きの工程からやり直して見てください。

多分ちゃんと組めてなくて、単なるオイルダンパーになっているような気がします。伸びたり引いたりするように今度再度調整ですね。


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