荻野目洋子・武道館ライブ「VERGE OF LOVE」昭和64年という特異点

@hiasaさんが早見優とかつぶやいたので、ついついyoutubeで80年代の世界に没入。

そしたら荻野目ちゃんとのデュエット動画を見つけて、そこから荻野目ワールドへ。

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気付いたらDVD買っていました。1989年1月4日、武道館で行われたライブ「VERGE OF LOVE」です。

荻野目洋子さんといえば、アイドル全盛、聖子ちゃんカットが主流に対してショートカット。スレンダーなボディが好まれた時代に豊満なボディ、そして圧倒的な歌唱力で特異な存在。その歌唱力はこのライブDVDでも健在、通る声が魅力的です。

1989年といえば通常は平成元年なのですが、1月4日となると昭和64年。そうなんです、昭和最後の年。

この時代はバブル景気真っ盛り、毎日地上げのためにダンプが民家に突っ込むというニュースは日常茶飯事、我も我もと借金して浪費するという、借金しないで使わないのはアホという風潮で、後に泡となって消えたことから「バブル」と命名されたほどの空前絶後の活況を呈していました。

車でいえばZ32、R32 GT-R、NSXにスープラとの280ps軍団スポーツカーが軒並み出てきたころ。

そんな景気を反映してか、このライブにはバックバンド、バックコーラス、バックダンサー合わせて24名が投入されてます。また衣装は4着ほど、衣装替えが多く豪華絢爛なイメージ。まだ荻野目ちゃん20歳になったばかりというのに、マダムのような落ちつきっぷりを見せています。会場の盛り上がりもハンパなく、一部縦揺れです。

そんな頃私はといえば、ちょうどバイクの事故で大腿骨を骨折、2ヶ月の入院生活からやっと出てこれたころ。留年は決定するし、やることないのでバイトに明け暮れることになった年です。そしてバイクをやめ、車へ転向したのもこの年でした。280psの車なんて夢のまた夢で、手に入れた車はKP61 スターレットでしたが。

昭和が終わり、平成のはじまり。バブル景気と失われた10年へと進む時代の流れのはじまりです。そして音楽でいえばCDの売上は右肩上がり、マーケットは2000年代まで拡大を続けることになります。

この年、荻野目さんは全国数十か所のライブツアーを回ったそうです。ライブチケット、CDの値段が当時と今とであまり変わらないですが、物価のことを考えると割高だったのでしょうか。ライブの売上が相当で、その分人件費をかけることができていたように見えます。

一方ライブチケットの入手は電話受付のみ。まだ黒電話のダイアル式が主流だったので、リダイアルなんてできず。ライブチケットをとるためにプッシュホンの公衆電話に走るのが通常で、家の電話をだまくらかしてプッシュ回線に変更できたのは金持ち(いまでいうセレブ)の証。

電話技術はその後大きく変化しますが、音楽そのものは今きいても本当にいいですね。21年前の音楽を普通にきけ、そしてDVDを購入できるというのは、その前の21年、つまり1968年と比較すると考えられません。時代が進んでいるのか、停滞しているのか一瞬分からなくなります。

なんてことをDVDを見ながらとりとめもなく考えてしまいました。

DVD自体はLDの焼き直しで、2枚組(表裏?)のLDのフォーマットそのままのコピーで、画質も音質もLDのまま。
(追記修正)VHSの焼き直しでvol.1/vol.2の2巻に分かれたVHSそのままのコピー。画質も音質もVHSレベル。
アナログちっくな色合いと解像度がDVDにもかかわらず時代を感じさせます。

しかし荻野目ちゃんの素晴らしいパフォーマンスは堪能できますよ。やっぱり小室哲哉作曲のジャングル・ダンスは最高です。

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