在りし日の乙女高原~金峰泉~牧丘・柳平(クリスタルライン)

1995年7月22日に山梨の林道、クリスタルラインを走行したビデオを発掘しました。なんと15年前!

車両はホンダシティ(GA2) CR-i、ジムカーナ仕様。エアコンなし、カーステなし、パワーウィンドウなし。ドアミラーも手動。BGMであるのはエンジン音と独り言のみ!

DSC_8536

クネクネした道をひたすらハンドルを切りつづける、という練習のため延々と峠道を走っていた当時です。時間は夕方4:50pm頃、当時は藤沢(辻堂)に住んでいたので家にたどりついたのは一体何時になったことやら。ただこの練習のおかげか、1995年のシーズンは初優勝、シリーズ入賞など結果が残せた1年になりました。

DSC_8530

今回のビデオは当時撮影に使ったソニーハンディカム、CCD-TR1000で再生。オプションのハンディカムステーションで電源供給、リモコンもきちんと動作しました。15年以上も前のビデオカメラがノーメンテできちんと動くんですから、品質がスゴイですね。ちなみに撮影時はマメカムのビデオ出力をCCD-TR1000に入れています。

琴川ダム「乙女湖・高原つつじ祭り」に行ってきました ([の] のまのしわざ) 山を越えて柳平にいってみるとやはり昔の高原の約半分が水没、湖となっていました。

さてこの映像のほとんど大半は琴川ダムにより乙女湖の奥底に沈んでしまったわけですが。

CIMG4809
(乙女湖への沈む道。ちょうど車とすれ違ったあたり)

CIMG4787

大正創業の温泉、金峰泉も湖底に沈み現在の場所へ移転。

秘境の秘湯 山梨県 金峰泉(きんぽうせん)

金峰泉は、
   創業大正二年。山梨県北部の海抜1,400メートルの高さに位置します。町の喧騒を離れ、クリスタルラインに車を
   走らせること約25分。ぐんぐんと山を登っていった頂上付近の乙女湖のほとりにあります。現在、東京電力琴川
   ダムが建設され、金峰泉の周りは水を貯められ、三方を湖に囲まれまさしく湖上に浮かぶの宿となります。
   春になると萌えるような若緑色の芽が一斉に山々を被い。夏には雄大な山々が美しく、秋には紅葉に染まり
   それはそれは見事です。琴川ダム(乙女湖)と、山々と、他には澄んだ空気だけ。ほんとに静かな山の一軒宿です。)

山梨市 金峰泉 (山梨の温泉)

kotokawa-dam.jpg

ちょうどこの写真に見える道路を走っていたことになります。

昨今環境保護が謳われ、CO2排出ガスを削減するために自然エネルギーの活用が声高に叫ばれます。「太陽光発電、風力、水力を使えばいいじゃない」という向きもありますが、例えばこのダムによる水力発電、局所的な環境破壊、環境負荷は物凄いです。この琴川ダムだけでなく、宮ヶ瀬ダムにより水没した道を走り、その前後の風景の変化を感じるとどうしても受け入れることができません。そしてこのダムで発電できる量など、たかが知れているのが本当のところ。

化石燃料からの脱却は必要でしょうが、自然エネルギーが代替するのはまったくもって現実的ではありません。本当に脱却しなければならないのは、エアコンなど現代社会の必需品と思われている快適装備であり、24時間365日安定的に供給される電気エネルギーに依存した生活スタイルそのものではないでしょうか。

dscf0007

ということを、エアコンなし、カーステなし、パワーウィンドウなしの車で窓全開、服装はアロハシャツで7月22日という夏を走行する1300ccの小さな車、シティを見ながら思うわけです。

あとはエンジンからの脱却、次の車は電気自動車かな。

【Amazon】

ダム (単行本)
4840118043

【Amazon】

「多目的ダム」はなぜ作られるのか―静岡県「太田川ダム」に見る、そのカラクリ (単行本)
477751448X