ミニ四駆(ラジ四駆)TR-1シャーシを作りました

久しぶり、ミニ四駆シャーシの作り方シリーズです。本来なら作りながらの解説なのですが、今回のラジ四駆TR-1シャーシは子供が完全に作りきってしまったために完成後の写真となります。あしからず。

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さて、ラジ四駆とは?

ミニ四駆改造マニュアル@wiki - TR-1

ちなみにラジ四駆は、「ミニ四駆を自分の思うままに動かそう」のコンセプトのもと、R/Cカー+ミニ四駆のような位置づけで発表された。 が、ふたを開けてみると基本的に電源のオンオフでマシンのスピードをコントロールするだけで、当然ながら細かいスロットル操作やバック、さらには自由に方向転換することが出来ず、むしろ“スロットカー”に近い存在と言えた。 ラジ四駆レギュに沿った公式大会も開催されたが、上記のような少々期待はずれな操作性のうえ、フルセットで2,000円以上という高い価格設定や混信しやすい送信機(翌年に新たな送信機が発売され問題は若干解決)などのマイナス要素が響き、当時主力だったダンガンレーサーの陰にひっそりと隠れる形でわずか1年程度で商品展開を終了してしまった。 そしていつしかカタログページまでほぼ完全に削除され、ある意味タミヤの黒歴史と化していった。

黒歴史だけにミニ四駆界でもかなりマイナーな存在。ミニ四駆のベテランでも「組んだことない」という人も多く、貴重なシャーシです。さてその特徴はいかに?

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(TR-1 フロントビュー)

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(TR-1 リアビュー)

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(TR-1 サイドビュー、奥スーパーXXシャーシ)

似ているようで、意外と全部異なるのがラジ四駆TR-1シャーシ。フロントバンパー、リアバンパーの形状がオリジナル、さらにホイールベースが圧倒的に長く、その分プロペラシャフトも長くなっています。

ホイールベースが長くなっている理由は電池とモーターの間に受信ユニットが挿入されるため。

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(受信ユニット挿入部)

通常のミニ四駆として使う場合はここが空の状態になります。端子が2重となり、接触抵抗が2倍となるので不利な点でもあります。

全体的な構造はスーパーXシャーシに類似しており、ギアの配置などは同様です。ギア比は標準で5:1。

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フロントセクションはほとんど同じ。ギアカバーが電池カバーと同様で片側で開く分スーパーXよりも進化してるかも。

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裏面はがっちりしたタイプで肉抜きはあまりされていません。

子供の希望によりなぜかパワーダッシュに変更されてますが、モーターはノーマルモーターではなく専用モーター(黒いエンドベル)が同梱されています。性能は少しトルクよりとの噂。

ボディキャッチはオリジナルタイプのため、通常のミニ四駆ボディは搭載できません。今回はラジ四駆専用ボディとしてインプレッサ、インテグラとあわせて都合2台あります。

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このようにかなり異色なシャーシで、実際に使っている方を見たことありませんがそのボディの大きさとホイールベースの長さで再評価されているとかされてないとかw

ミニ四駆改造マニュアル@wiki - TR-1

このようにモノにするには一筋縄ではいかないシャーシだが、最近ではその長い全長がTTセクション攻略に有効ではないかとの仮説の基、一部で再評価されている。 手元にキットがあり、ハイパワーモーターの扱いに手を焼いているという人などは、騙されたと思って試しに組んでみてはいかがだろうか。

軽量中空プロペラシャフトを入手して、ちょっとチューンしてみたくなりました。テーブルトップ攻略にいけるかも!?

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