SL人吉:肥薩線は全線開通100年!19世紀のハイテク蒸気機関車と20世紀ハイテクの戦い

全国の、いや北海道の鉄道ファンの方、お待たせしました。恒例の鉄道コーナーです。
今回は肥後と薩摩、つまり熊本と鹿児島を結ぶ肥薩線。この肥薩線が開通から100年を迎えました。

asahi.com:肥薩線全線開通100年 沿線でお祝い-マイタウン熊本

人吉駅では、温泉街の旅館・ホテルのおかみや市民有志が明治風の着物姿でホームに立ち、記念列車やSL人吉を見送った。

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こちら、週末に熊本〜八代〜人吉を一日一往復運行しているSL人吉です。

SL人吉-100年レイル肥薩線の旅-

実は蒸気機関車をライブでみるのはこれが初めての体験。19世紀のハイテク、スチームエンジンの迫力に親子で魅了されてしまいました。


(八代駅に入線するSL人吉)


(黒煙を吹き上げるSL人吉)

八代駅でSL人吉を見送り、することといえばもちろん、、、

車でSL人吉を追いかける!w

幸い肥薩線は球磨川ぞいに走り、そこは国道も沿って走っています。国道を20世紀のハイテク、ガソリンエンジンで走れば簡単に追いつけるはず。

ということでGO、白石駅付近で追いつきました。

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(肥薩線、白石駅)

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(山間を走るSL人吉)

白石駅では同じようにSLを追いかける車が多数。ミニバンのスライドドアを開けっ放しでビデオを撮影しながら狭い峠道を飛ばすしたりと、ちょっとヤバイです。

事故ってはなんにもならないので安全走行していったのですが、肥薩線のすぐ横を走る道は狭い上見通しも悪く、ジリジリとSLに離されます。20世紀のハイテクが、19世紀のハイテクに敵わない瞬間です。

国道にルートを変更し、一気に挽回します。ところがいつの間にかに追い抜いてしまった模様。なんでも一勝地駅で10分停車していたとか。

そんなこんなで球磨川の側でまっていたところ、やってきましたSL人吉。

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(球磨川沿いを走るSL人吉)

球磨川は急流下りが有名ですが、この時期は水位が低いため営業していません。木材で出来た船では岩にあたって、壊れてしまうそう。その代わりにゴムボートによるラフティング
通年で営業しています。ただ寒そうですねえ。

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そして最後の区間。山間をすぎ、人吉盆地の中を滑り込みます。

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(畑の中を走るSL人吉)

これでSLのストーキングは終了。さきのミニバンはその先のまたナイスな撮影スポットで動画をとってました。プロのしわざでしょうかね。

肥薩線 - Wikipedia

「えびの」廃止以後、特に利用者の少ない人吉 - 吉松間については廃止の可能性も取り沙汰されていたが、2004年3月13日の九州新幹線部分開業を期に、八代 - 人吉間の球磨川沿いの風景や国見山地を越える人吉 - 吉松間のスイッチバックとループ線、日本三大車窓の一つに数えられる矢岳越え、古くから残る駅舎などの観光資源に着目し、観光路線としての整備・PRが進められている。

肥薩線は鹿児島までいけ、途中は見所たくさん。鹿児島から九州新幹線で戻ってくれば、19世紀のハイテクSLと21世紀のハイテク新幹線を堪能できるという、1粒で二度おいしいルート。さらにローカル線を楽しみたければ海沿いを走るオレンジ鉄道もありますから、鉄道好きにはたまらないですね。

【関連リンク】

@nifty:デイリーポータルZ:たのしい肥薩線