本当は試乗したいんですけどね、さすがに勇気がありませんでした。
以前のZ4はラインが現代のBMWデザインに通じる新しいものだったのですが私は馴染めず、さらに1シリーズなどの凹凸を折り返して織り成す曲面も苦手。ということであまり興味はなかったんですけど実車、しかも白をみてみるとなかなかいいではありませんか。
ということでフラフラとショールームに入ってオープンのZ4をチラ見し、カタログだけもらってきました。
今回のハイライトはやはり3Lターボエンジンと、デュアルクラッチによる7速DCTでしょうか。
BMWはターボ嫌い?と思っていたのですが、燃費とパワーを両立する昨今の風潮の中で、小さなタービンを低回転から回すというトレンドに沿った形の sDrive 35iはなかなかにして魅力的です。
一方の2.5Lモデル、sDrive 23iは NAでコンベンショナルな6ATとの組み合わせと非常にまっとうです。
もうひとつのハイライトはメタルトップによるリトラクタブルハードトップでしょうか。前のモデルではソフトトップのカブリオレと、メタルトップのクーペの2種類を用意していたのですが、それを1つにまとめてしまった風です。メタルトップの姿は以前のクーペによく似ているので、端正ですし、オープンはオープンできっちりと屋根がなくなります。最近の技術はすごいですね。
一方でオープンの技術をもっていたカルマン社が経営でいきづまるニュースもありましたが。
Z4を見ていて思ったのは、やはりBMWはFRメーカーなんだなあということ。
Z4が特別なのはそのリトラクタブルハードトップとアピアランスだけで、エンジンやミッションは3シリーズからの流用。流用がきくから出せるというアドバンテージがあるでしょう。
これをホンダに置き換えてみると、S2000が今年で生産終了となりましたが、流用するベースとなるFRがないというのはやはり設計、生産の上で大変なデメリット。もしも次期S2000があったなら、この new Z4を同じような方向性を向いたと思うのですけど、作れなかったのはやはりこの差が大きいのかと思いました。
一方でBMWが作るFFのMINIはというと、エンジンはプジョーシトロエン(PSA)との共同開発。ミッションはアイシンと、外からもってきています。
そう考えるとホンダでFRということをもしもやろうとすると、そんな感じでエンジンやミッションをどこからかもってきて載せるということも出来たでしょう。
しかしホンダはエンジンメーカーだからそれをよしとするはずもなく。オープンFRの特許はマツダが多くもっていて、実際S2000も相当マツダの技術を流用したという噂ですからやるとしたらマツダからもってくるのが現実的です。しかしそうなるとマツダ・ロードスターとの差別化がしにくいし、、、なかなか難しいですね。
BMW new Z4のカタログをみながら、見ることのできなかった次期S2000に思いをはせてしまいました。
new Z4はいいんですけど、マニュアルないし、1600kgと重いのがちょっと気になります。あとプライスもw
ということで今のS2000を大事にします。