もはやメディアとしての趨勢は決まったのかも知れません。
「マーケティングとPRの実践ネット戦略(原題:The New Rule of Marketing and PR)」はそんなネット時代の趨勢を予測し、New Rule=新しい法則を世の中に紹介した洋書。これを今回株式会社ニューズ・ツー・ユーの神原弥奈子が監修、平田大治が翻訳し、発売されることになりましたのでご紹介です。
マーケティングとPRの実践ネット戦略 神原 弥奈子 平田 大治 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
以前「2008年はオールドメディアVSネットメディアの全面戦争の年になる」と書きましたがまさしくその通りになり、昨年の予測では2011年頃にネット広告が新聞を抜くと思われたのですが最新の予測ではそれがなんと今年、2009年に起きると言われています。それは世界的な経済の急速な悪化にともなう、4マス広告の絞り込みが大きな要因でしょう。
従来マーケティングとPRの主戦場といえば4マスとよばれるマスメディアだったわけですが、ここが大きくネットに移り変わろうとしています。ネットを主戦場とすることを前提に、実践的かつ実例を用いて説明したのが今回の「マーケティングとPRの実践ネット戦略」ということになります。
具体的にいえば、「ウェブ(web)」の登場が世界を変革しています。今までユーザー、顧客と呼ばれた人々と直接対話するのが困難だった時代、企業がユーザーや顧客にアプローチするには「媒体(メディア)」を介さざるを得ませんでした。人々が集まる場所に出店するのが人気店になる条件だとしたら、情報が集まる場所に情報を提供するのが早道だった時代です。
ところが「ウェブ(web)」の登場により、企業は自社メディアを持つことが可能となりました。自らが容易にメディアとなって、情報を発信して直接ユーザーに届かせる手段=自社媒体(自社メディア)を持つことが可能となったのです。
その手段として活用できるものがいくつかあります。
・ブログ
・ポッドキャスト(Podcasting)
・フォーラム、wiki、コミュニティ
こういった手段を用いることで、自然発生的にバイラル(クチコミ)が発生する効果が期待でき、それにより発信した情報は、インターネット上で他の人の手によって「情報流通」が始まるのです。
さらにより積極的に顧客にアプローチするためのマーケティングとPRの方法として、「ニュースリリース」や「オンラインメディアルーム」があります。
ここに至り、株式会社ニューズ・ツー・ユーがこの本を翻訳、日本に紹介する理由が分かります。それは本書で描かれていることは、何故か株式会社ニューズ・ツー・ユーが創業理念として掲げ、実践してきたことそのものだからです。
多少スタートが早すぎた嫌いもなくはなかったのですが、2009年を迎えてようやく時代が追いついてきたのかも知れません。また日本とアメリカのネットメディアの成熟度も均衡してきた表れともいえるでしょう。まだまだ日米ではネットメディアやブロガーの社会的地位の差はあるものの、着実に足固めをしている状況になってきました。
株式会社ニューズ・ツー・ユーでは2001年から8年間通して行っている、企業の情報発信・流通支援のエキスパートとして、いくつかのソリューションを提供しています。
News2uリリースとは、企業の情報発信・流通のお手伝いを提供するサービスです。
詳しくはこちら⇒● ニュースリリースWEB掲載ならNews2u リリースで
【セミナー:ネットPR大学】
2009年よりセミナーを強化、企業内で新しくマーケティングとPRの実践ネット戦略を任せられる人材育成のお手伝いをするための、セミナーを開催します。
これだけのパラダイムシフトなのですから、企業内に人材がいないのは自然。そこでサービス提供だけではなく、人材育成までお手伝いしようということになりました。
2009年、大きな流れはうねりとなって押し寄せてきています。この波に乗るか、飲まれるかは自由ですが、せっかくの変革期なのですから波乗りを楽しんで行きたいですね。
なお、この本を見つけたのは「クチコミの技術」で知られている「みたいもん!」のいしたにさんです。さすが高感度。
クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング | |
コグレ マサト おすすめ平均 blogの書き方が分かりました ブログの活況とそのマーケティングへの活用について サイト評価チェックシートというのは面白い! 体験に基づく良書 ブロガーのための本 Amazonで詳しく見る by G-Tools |