いやたぶん絶対に見たら超面白いと思うんですよ、押井守監督の最新作「スカイ・クロラ (The Sky Crawlers)」。
しかし気になるのが「読むと《スカイ・クロラ》が2倍楽しめる公式ガイドブック」に掲載された、有名人の寄稿。
「面白い!」
「押井作品で、初めて最後まで寝なかった」「わかりやすい」
「実に繊細な恋愛映画」
「戦闘シーンが長くていい」「作画が巧い」
「CGがよく出来ている」
「空戦がかっこいい」「効果音が凄い」
「綾波レイ(っぽいキャラ)がいっぱいで、萌えます」「もう一回観たい」「感動しました」
「アニメと宮崎駿さんに対する愛憎がにじみ出ていて、心がくすぐられます」
「押井監督が大人になってる」「犬がかわいい」と
観た友人らの好意的な感想(順不同)を抜粋しました。僕も、大変面白かったです。
ストイックな感じが好きです。
庵野秀明[映画監督]
・・・これは一体どう解釈すればいいんでしょう?
性格が素直じゃない私には皮肉に聞こえるのですが、、、
だって普通に書くなら友人のことなんてどうでもいいじゃないですか。庵野秀明監督の言葉だけでいいはずですが、その言葉は
「大変面白かったです。ストイックな感じが大好きです。」
と素っ気無い感じ。
好意的ではない意見はどうだったのかとか、作画やCG以外は観るべきところがないとでもいうのか、とか非常に逆説的にとらえざるを得ません。
さらにおかしいのはここまで押井守監督と宮崎駿監督の愛憎(確執?)が明らかになっているせいか、宮崎駿監督ではなく、宮崎吾朗監督を持ち出しているところ。
宮崎駿監督が断ったから仕方なく息子さんが出てきたのか、そもそもすでに確執が明らかだから最初から依頼してないとか、色々なことを想像します。
スカイ・クロラ本編が実際面白いかは観てのお楽しみですが、ガイドブックといいながらぺら1枚を畳んだだけの「読むと《スカイ・クロラ》が2倍楽しめる公式ガイドブック」は確かに2倍楽しめました。