後席シートベルト、いや、全席シートベルトは義務化して然るべきです。
<シートベルト>後ろでも締めて…着用義務、1日から拡大(毎日新聞) - Yahoo!ニュース警察庁によると、後部座席の非着用者の事故致死率は着用者の約4倍に上る。後部座席の乗員が衝突することで前席の乗員が重傷を負う確率は約50倍に増えるなど、事故時の危険性は格段に増す。
もちろん科学的な検証結果を用いた結果の法令化です。
後席シートベルトを着用しないと、後席乗員に重傷・車外放出の危険があります~後席シートベルト着用効果の解析結果について~/独立行政法人自動車事故対策機構 NASVA(交通事故)
○結果概要について
1. 後席シートベルトを着用しない場合には、後席乗員が重傷以上になる確率が高く、車外放出の危険がある。
2. シートベルトを着用をしていない場合には、後席乗員が前席へ衝突することにより、前席乗員が大きな傷害を負う可能性がある。
3. 後席乗員がシートベルトを着用している場合は、乗員がシートベルトにしっかりと拘束され、シートベルトを着用していない場合と比較して、傷害を受ける確率が大きく低減される。
JAFでも実験検証をする他、啓蒙活動のためのステッカーを無料配布しています。
交通安全・環境活動/後席シートベルト/「後席シートベルト着用車」ステッカー差し上げますJAFでは、ドライバーに代わって後席の乗員にシートベルトの着用を呼びかけるステッカーを作りました。 このステッカーは、後席のドアウィンドウに貼ることで、後席に乗る方にシートベルトの着用を促したり、ほかの車の乗員、歩行者などに間接的に着用を呼びかけたりします。
私個人的には小学2年生の時、助手席でシートベルトをしてないときに追突事故にあい、ダッシュボードにしこたま顔をぶつけ、床に滑り落ちた経験があるのでそれ以来シートベルトをずっとしています。当時はまだシートベルト法令化以前でしたが。
そういう経緯なので後席であろうがなかろうが、シートベルトをしています。自分の車ならいいのですが、バスやタクシーではなかなかしずらく、シートベルトすると不思議そうにされることが多かったのですが、私の方こそシートベルトをしないのはどうかしている、怪我したいのかと思ってました。ですから今回の義務化で自然とシートベルトをできるようになるのはうれしいことです。
シートベルト未着用での一番の危険性は車外放出です。
特に大型バスの高速道路での死亡事故のほとんどはこれ、といっても過言ではないでしょう。50kgの物体が100km/hで投げ出されるのですから、ガラスなんて割れるに決まってます。プロ野球の投手が数キロのボールを120km/hで投げたって割れるのですから。
車外放出した人の末路は悲惨です。
頭を地面に叩きつけられて、それだけで即死します。
万が一、一命をとりとめても、後続車に轢かれます、時速100km/h前後で。
しかもそれが1台だけではなく、運が悪いと数台に轢かれます。
シートベルトをしないということは、それほど危険なことなのです。
夜中に保土ヶ谷バイパスを走っていたときのこと。深夜ドライブで交通量も少ない中追い越し車線を走っていると前の大型車が大きく左右に揺れました。なんだろう、動物でも飛びだしたかな、それともダンボールみたいな落下物でもあったんだろうかと用心して走行していたところ、ライトに照らしだされたのは・・・
横たわった人!!
人は1.5メートルほどあります。車線の左側が塞がれており、ブレーキでは間に合わない、ハンドルでといっても踏まないには右によけるしかないが、追い越し車線なので右はガードレール。
とっさの判断で右のギリギリをすり抜けることが出来ましたが、その先には数台の車が路肩に寄せて何かを待っていました。すでに何台かで轢いてしまったのだと思われます。
横たわった人は靴を履いていませんでした。あとで気づいたのですが、履いてなかったのではなく脱げたのだと思います。
シートベルトは締めましょう。自分のためにも、まわりの人のためにも。
ちなみに、正しいシートベルトの締め方はこちら。
【後席シートベルト】車外放出=即死!? 再確認!! 後席シートベルトの安全性 :: CORISM肩ベルトの一番下、バックルのすぐ上のところを持って自分の顔の方へ引き上げてもらいたい。
こうすると腰ベルトがグッと締まるはずだ。骨盤に当たっていることを確認しながら、ベルトを引く手を滑らせながら肩まで持っていく。これでベルトのたるみがなくなるはずだ。衝撃吸収構造のボディでもベルトのたるみが少ない方が身体に受ける衝撃が小さくなるからだ。