1/144 HGUC ゼータガンダムとメカデザインの謎

実はゼータのプラモデルを作るのは生まれて初めてです。

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以前タムタムに子供と一緒にいって買ってきたのがこのゼータガンダム。子供は最初ギャプランを買え買えうるさく、アッシマーにしようとしたのですが結局飛行形態がかっこいいゼータに落ち着いたという経緯でした。

ところが考えてみると私生まれてこの方ゼータ作ったことありません。ガンダムやザクといったファーストのモビルスーツはデザインも完全に覚えていてそらで描けるくらいなんですけど、ゼータはデザインが当時気に入らなかったので描いたことすらない。そんなわけでデザインというか形が全然わからないんですね。そのおかげで作るのが大変ったらありゃしません。どこのパーツがどの色でどんな形しているのかサッパリわからないもので。結局作るのに都合3時間くらいかかった気がします。

さてこのゼータガンダム MSZ-006のメカデザインは一体誰でしょう? 実はこれが結構謎のベールに包まれているのです。

機動戦士Ζガンダム - Wikipedia

当初は富野監督の指示により、本作の前番組『エルガイム』のデザイナーである永野護がデザインを進めていたが、彼が提出したリック・ディアス、ガルバルディβが、サンライズ上層部での評価が芳しくなかったため永野は番組放送直前で降板。代わって、急遽前作のデザイナーである大河原邦男に加えて当時21歳の藤田一己が呼び寄せられ、永野、大河原のアイデアを藤田がまとめるという方式で作業が進められた(例えばガンダムMk-II、ハイザック、アッシマーは大河原→藤田、百式は永野→藤田という流れでまとめられている)。そして、最初に登場する数点のデザインワークが終了した後は実質、藤田一人がデザインを担当することとなった。

さらに多くの可能性を探るため、その後も多くのデザイナーが登用され、デザインを提出している。後にΖΖガンダムをデザインすることになるイラストレーター/モデラーの小林誠を筆頭に、漫画家の近藤和久、アニメーターの大畑晃一、はばらのぶよし、デザイナーの佐山善則などが参加している。物語後半にはデザインそのものが不足し、一度降板した永野護に再度発注が行われている(永野はキュベレイとハンブラビを提出)。また、ファーストガンダムの直後にプラモデルを中心に展開されていた未映像化のシリーズ「MSV(モビルスーツバリエーション)」から数点のMSが登場している。カトキハジメは本作のメカデザインについて、よく言えば多彩ではあるが、悪い言い方をすれば統一感がないと模型雑誌『モデルグラフィックス』のインタビューで語っている。

作品内での7年間の技術進歩を表す要素として、「変形」という機能を持った可変MSが多数登場している。『ガンダム神話Ζ』によると、MSに「変形」という要素を取り入れるようスポンサー側のバンダイから要求されたことが記述されている。(実際、人気エピソードに登場したサイコガンダムはポピー時代の超合金の商品設計で有名なバンダイの村上克司によりデザインされた主役機Ζガンダムの初期稿の一つがベースである)。

・・・説明長すぎです。というくらい多くのデザイナーが参加、途中降板、再登場を繰り返した模様です。しかも分業体制なのでどうもゼータガンダムに関しても誰が、というのでもなく村上克司→永野護→藤田一己と複数人数が関わったのではないかと類推されます。

さてこの村上克司がとんでもない大物でした。

村上克司 - Wikipedia

『機動戦士Ζガンダム』のプラモデルが苦戦していることを理由に、テコ入れ策として「そろそろ悪のガンダムが必要だな、黒くてデカくて悪いのが!」と言ってサイコガンダムを登場させた。

『機動戦士Vガンダム』で「子供を惹き付けるため」と称して、明らかにそれまでのガンダムの世界観にはそぐわないテコ入れを要求。『勇者ライディーン』以降こうした村上のやり方を度々目の当たりにして内心苦い思いをしていた富野由悠季だが、そういった要求が『機動戦士ガンダムF91』の商業的失敗などからくるものである事から渋々従うこととなる。せめてもの抵抗として「さすがに村上でもこれは呆れるだろう」というその場の思い付きを口走ったが、意外にも村上はその思い付きをあっさり快諾。かの「バイク戦艦」はこうして登場することとなった。(富野が自著『∀の癒し』にて明らかにしている。但し、文中で村上の名が一切出てこない点に注意)

月刊アスキー(ascii):年間1000億円をたたき出すガンダムという巨大ビジネス ([の] のまのしわざ)

さらにいえばVガンダムにおいては以下のようなことが発生しており、富野監督自身がカミーユ化する結果に。

うわ、リアル・シロッコ登場ですよ!?

なかなかにして思いは複雑です。功績をみるとクリエイターでデザイナーでありつつ、日本の特撮、アニメ業界のビジネスモデルを作った鬼才といえる側面もあるのですから。

当時そんなことは露知らず、

これはモビルスーツじゃなくってヘビーメタル

バルキリーのぱくりっぽいけど、バルキリーほどかっこよくない

とか思ってスルーしてたんですね。まあ物語も最後はアレでしたし。

今回作ってみて分かったのは変形が無茶すぎです。マクロスのバルキリーが超リアル指向だったのに対して、こちらはあくまでも玩具の域を出てないんですね。ようは形状に理由がない。変形に合理性がない。こういう形にしたいからこういう形にした、みたいなのが強く、例えば盾の部分。盾なくなったら変形できないんじゃないの?と思っちゃいます。

ガンダムの映画版でリアルさを出すために合体、変形を排除し、ガンタンクを宇宙で使わないようにしたっていうのに、そんな努力がいっさいがっさいパーです。それならGアーマーだって良かったじゃないか、合体とはいえ理不尽さはないよ、と言いたくもなります。

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ということで1/144スケールでは、まあ良く出来ているのですけどこんな感じでパーツを分離。その後合体させることで変形を可能としています。左上の頭と腕、胴体はウェイブライダー形態の時に「余る」パーツ。1/60スケールPG(パーフェクトグレード)は完全変形ということですが、1/144スケールでもパーツ数が多いと思ったので相当苦労が予想されます。

元々アニメは合体変形に理不尽さがあっても許されたのですが、それをガンダム、マクロスという流れでリアル指向にふりました。それをガンダム自身が破るようなことをしていたら、そりゃあ当時高校生とはいえ、敏感に反応してついていかなくなるよなあと今更ながら振り返ってしまいました。

でもプラモの出来はいいです。かっこいい。

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