R55 MINI Clubman Cooper Sの車検証とリモコンキー

MINIの車検証ケースがなかなかオシャレです。

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ブラックのポーチになっていて、右下にMINIのロゴマークが入っています。中には車検証の他、取扱説明書などが入っているのは日本車と同様。面白いことに取扱説明書の書き方もほぼ日本車と同じなので、これは国内の説明書専門の業者が請け負っているのでしょうかね。昔ソニーでマニュアル作りの監修をしたことがありますが、社内のドキュメントセンターから専門業者へ依頼してましたが、同じような感じかもしれません。

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リモコンキーは順当に「ロック、解除、トランクオープン」です。

しかしトリッキーなのがトランク。実はこのトランクオープン、リアハッチというか、観音開きドアを1回だけ解除するという機能で、閉めると即ロックされます。間違ってキーをトランクの中に置き忘れて閉めると簡単にキーの閉じ込みをしてしまうという仕様。そのためディーラーの方には「使わないで下さい」と言われました(笑)なんでもヨーロッパではクルマ強盗が多いので、すぐにロックできるような仕様になっているのだとか。このへんはさすが、ヨーロッパ仕様です。

さてこのリモコンキー、UFO型をしていて、これをインパネに差し込んでイグニッションONにします。この中にメモリーが入っていてラジオの状態や、エアコン、走り方などを記録するそう。そのため2つキーが付いてきましたが、ドライバーにより使い分けると便利です。

そしてこのキー、絶対になくさないでと言われました。というのも、1個なんと5万円以上するとか。2個付属なので、キーだけで10万円です。めまいがしますね。

なお電池が切れた場合緊急でドアをあけるには、UFOの出っ張りのところに鍵が内蔵されていて、それを使って解除できるそう。もちろん内溝方式の鍵で、複製は容易ではないというふれこみです。

イモビライザーは内蔵だったと思います。ところでこのキー、電波の飛びがあまりよくありません。結構クルマの近くでないと反応せず、今までの感覚でスイッチを押してもドアロック、解除できません。さらに、

第56回目 リモート・コントロール・キーの反応の鈍さ - BMW 4気筒で行こう!

第56回目 リモート・コントロール・キーの反応の鈍さ

更に調べると、神奈川新聞社のWebサイト『カナロコ』10月3日号に「原因不明の電波障害続発/横須賀、横浜」という記事が!

要約すると空母キティホークが長期演習から帰港した9月15日以降、リモコン機能でドアロックの開閉などができない等の障害が寄せられているとの事。

ということで、BMWのリモコンキーは電波障害を受けやすい周波数帯だそうです。MINIのがこのBMWと同じなのかどうかは不明ですが、参考までに。

p.s.

BMWと同じ315MHz帯を利用していましたので、同じ現象が起き得ますね。気をつけましょう。

総務省(報道資料)

  近年、タイヤバースト防止等、自動車の走行の安全性を確保するため、タイヤ内に空気圧センサーを設置し、走行中のタイヤ内の空気圧情報を運転者へ通報するタイヤ空気圧モニターシステム、自動車のエンジンスイッチ操作やドアロックの開閉等の操作について、ユーザーの利便性及び快適性の向上を図るキーレスエントリーシステムの電波利用の需要が増大しています。   現在、これらの無線システムは、国内において主に315MHzメガヘルツ帯を使用し、発射する電波が著しく微弱な無線局(電波法第4条第1号に基づく免許を要しない無線局)として利用されていますが、多様化する通信ニーズへの対応や自動車の国際流通の一層の促進を図るため、新たな無線システムの導入が求められています。


この315MHz帯は自由に使えるようです。そのため以下のような問題は予見されています。

御注意!315MHz帯特定小電力無線局 朝日音響株式会社 −産業機械用無線操縦装置−

つまり、今使っている無線機器のすぐそばを、同じ周波数を使った機器を搭載した乗用車が たまたま通りかかって混信を起こし、従来の無線機器が動作しなくなる可能性が出て来ました。

近くを空気圧センサーをつけた車が通りかかっただけで混信するみたいです。これは難しい問題ですね。