今度のサイバーショットDSC-T200とDSC-T70は良いです。何がいいって、「スマイルシャッター」。
一言でいうと、「笑うと写真がとれる」だけなんですが、このただ笑うと自動でシャッターが切れて、笑った写真がとれるということは、実はカメラ界の革命なのです。
従来カメラを持つ人=カメラマンがシャッターを切る権利を持ってました。ですから撮影される側はいつとられるか、全然わかりません。
しかたないので新しい取り決めをします。それが「はい、チーズ」に代表される掛け声です。
掛け声をかけることで、撮られる側が準備することができます。しかしだからといって笑った顔をとられる保証にはなりません、なぜなら掛け声をかけてもシャッターを切るタイミングはカメラマン依存だからです。
さて今回の「スマイルシャッター」はカメラマンいらず。カメラマンはもはや三脚としての価値しかありません。撮影される側が自由自在にシャッターチャンスをコントロールできるのですから。
そしてシャッターはスマイル。だから素敵な笑顔を簡単にばしゃばしゃと撮ることが、いや撮られることができるようになるんです。どうですか、これ革命でしょ?
さて、開発者を交えての分科会では開発秘話を聞くことができました。なんでもスマイルシャッターのアプリを先につくり、PCにUSBカメラを取り付けて部署中、会社中デモしまくったとか。そのおかげで変人扱いされたものの、「これいいね!」と賛同してくれる同志が集まって、具体的な製品化の運びになったそうです。
こういったゲリラ的、アングラな開発手法はまさにソニーの由緒正しい方法です。企画から落ちてきて作ったとか、マーケットのニーズに応えてとかじゃなくって、純粋なプロダクトアウト型、提案商品です。こういったプロダクトアウト型商品は、それだけでソニーっぽくてワクワクしますね。
スマイルシャッターの特長はもう一つあります。それはスマイルシャッターで写真をとっていると、自然にスマイルを体得できてしまうんです。そのためか開発者を含め、プレゼンテーターは全員素敵な笑顔の持ち主でした。私は最初、笑顔の素敵な人をこのために集めたのかと思ったのですけど、どうやらこの製品に関わるうちに笑顔力がアップしたようです。
そして
満面の笑み=シャッターが切れます。無表情とスマイルをいったりきたりして、表情を作る顔の筋肉がかなり鍛えられるようです。最近Nintendo DSでもそういうソフトが出たと思いますけど、それと同じですね。
理想的なスマイルの定義。
口角はあげ、歯を見せて、目はちょっと細めるのが理想的です。
「目をあけて笑うと、ビックリした顔になっちゃいますよ~」とのこと。
スマイルシャッターを使ったデモ動画はGizmodoでどうぞ。
笑う門には福来る、で人生幸せにしてくれそうなサイバーショットでした。
【関連リンク】
カレン Blogger's Report | Sony Dealer Convention 2007
笑顔がシャッター、新サイバーショット「Tシリーズ」(Sony Dealer Convention 2007) : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)
追記)
唯一の問題はスマイルシャッターモードにするのが面倒なこと。メニューからじゃなくって、ボタンにして欲しいですね。売れればおそらく次モデルではそうなってくると思うので、期待してます!