毎日jp記者発表会に参加してきました

本日は「みたいもん!」のいしたにさんの代理として、ひらたさんと一緒に毎日jpの記者発表会にブロガーとして参加してきました。

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(画像:女優の黒谷友香さん)

発表会の詳細はすでにガ島通信さんやPOLAR BEAR BLOGさんにて報告されてますので、そちらもご参照下さい。ここでは私の感じたところを少し。

プレゼンテーションで繰り返しでてきて印象に残ったキーワードは以下

「情報が氾濫」
「信頼できる情報、情報の信頼性」

です。キーワード自体は真っ当で特に問題はないのですが、気になるのはその使われ方です。

インターネットによって「情報が氾濫」
ブログやソーシャルメディアによって「情報が氾濫」
その結果、ネット上で「情報の信頼性」が失われた(低下した)

もしもこのようなロジックであれば、ちょっと違和感を覚えます。

まず情報はそもそも氾濫するものであって、氾濫したからといってそれ自体は問題ないはずです。
問題となるのは「誤った情報」や「嘘の情報」、「悪意ある情報」などで、「正しい情報」であれば
多ければ多いほどいいでしょう。

次に情報の信頼性ですがそれは元々指摘したように、「誤った情報」「嘘の情報」「悪意ある情報」が信頼できないものです。

ですから順番が逆で、「信頼性のない情報」がネットワークによってばっと広まる(氾濫した)ことが問題となっていると思います。

一見どちらでもいいようにも感じますけど実は大違いで、「情報が氾濫」したのが元々の問題であれば、その情報を絞ろう、フィルタリングしようという発想にいってしまいがちです。しかも氾濫させたのがインターネットであるならば、インターネット自身が問題ということにもなりかねません。

ただ当然ですが、インターネット自体は単なる線であり、情報を橋渡しするパイプでしかありません。従来メディアが紙に文字を印刷して運搬したのが、インターネットではサーバーに情報を乗せて、ネットワークで伝達することに置き換えただけに過ぎません。ですから根幹は紙媒体でも、ネット媒体でも同じはずです。そうであればインターネットになったからといって情報の信頼性が失われるはずはないでしょう。

もちろんこれは実際には単なる私の杞憂であり、毎日新聞社は正しく理解しているからこそ、自らの手でネット媒体をもつという、今回の毎日jpの発表となるわけですね。

インターネット、ネット媒体の特性としては伝播スピードのほかに、その情報量の多さがあります。今までは「紙面の都合」、TVであれば「時間の都合」といった制限があったのに対し、ネット媒体ではそのような厳しい制限を設ける必要がありません。逆にその制限がないことで、従来とは異なる、バンド幅のある情報伝達が可能になるわけですから、その特性を是非生かして欲しいものです。例えば無加工な一次情報をとにかく流すなど。

一般消費者が複数の一次情報を見て考え、感じたことを発言することができるのがインターネットの持つ双方向性の良さです。健全にループをすれば、深い洞察をネット上でコラボすることになるのではないでしょうか。今後の発展が楽しみです。

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